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「金をよこせ!」上から目線で金を無心 縁が切りたい身内モンスター〜義兄夫婦からの脅し〜

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 「義兄夫婦にお金の無心をされ、できるなら縁を切りたい」と、嘆くのは木村優子さん(55歳・仮名)だ。優子さんの夫は10人兄妹の五男だが長男が亡くなり、本家の跡取りに親から指名されたという。この指名が気に食わなかったのが次男に当たる義兄夫婦だった。

 義兄は事業の失敗で人が変わったと、優子さんは話す。子どもの学費資金にも手をつけ、姑に泣きついて金を無心するようになったという。義兄は「弟たちの世話をしてやったのは俺だ。墓代の40万円も出してやっただろう」と詰め寄り、総額500万円超を姑からむしり取ったそうだ。老後資金だった舅(しゅうと)の遺族年金を全て取られた姑は、ストレスからか、胃癌で亡くなったという。

 義兄夫婦の次のターゲットは優子さん夫婦だった。優子さん夫婦に生前贈与されていた土地屋敷に、高速道路開通に伴い国から立ち退き料が入ったときのことだった。「明細を見せろ! 自分たちにも相続の権利がある」と、義兄夫婦が怒鳴り込んできたという。

 「立ち退くってことは、土地屋敷を手放し、家を建て直さなければならない状況だったんです。義兄さんたちはお金を出せってすごんできましたが、むしろ2000万円は家の建て直し費用で足が出たのに…。相続の権利だって義兄さんたちにはないんですよ。もしあったら、不足分の2000万円分をいくらか都合してほしかったです。義兄さんたちにそのことを説明しても、とにかくお金を出せの一点張り。心底うんざりしましたが、結局ないものはない、とお金は渡しませんでした」

 優子さん夫婦がお金を渡さないと分かると、義兄は姑にした恩着せ作戦に出たそうだ。

 「また例の『昔、お前(優子さんの夫)の世話をしてやっただろう! 実家のために墓代を出してやったのに…』が始まったんです。その上、義兄嫁まで『優子さんは本家の嫁ですって顔をして、本当にいつも偉そうにしている』と私に文句を言ってきたんです。自分は姑の世話も何も嫁らしいことはしていないくせに、と思うと堪忍袋の緒が切れましたね。

 確かに夫が子どもの頃、義兄さんが世話をしてくれたのは間違いないと思います。でも、それを何十年も恩に着せ、上から目線でお金を無心する神経が分かりません。お金に困っているなら私たちに頭を下げて真摯に頼んでくれたら、こっちだって考えたのに」

 家が近所なため、完全に縁切りをすることは難しいが、高慢な義兄夫婦に愛想が尽きた優子さん夫婦。これ以上のトラブルを避けるために引っ越しも視野に入れて義兄夫婦から距離を保つことを検討中だという。

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