亜美さんと友人の高井加奈子さん(35歳・仮名)は、お互いカットモデルをしていた高校時代に知り合い、自然と仲良くなったという。当時人気の某タレントに似ており美人で、資産家の娘だった加奈子さんは、自信にあふれていたという。
「自分に釣り合う友人としか付き合わない」が加奈子さんの口癖だった。そんな加奈子さんの周りには、医師の娘や社長令嬢など社会的ステータスが高くルックスもそれなりの友達ばかりが集まっていた。亜美さんは一般家庭の育ちだったが、「自分が男だったら亜美が一番タイプ」と言って、卒業後も頻繁に連絡をくれる加奈子さんを憎めず、今までずるずる付き合い続けてしまったという。
「ただ、今思い返すと加奈子は自分より美人の子であれば、お金持ちでも絶対に仲良くなろうとしませんでした。きっと自分がカーストの頂点にいたかったんだと思います。
あと加奈子は何かにつけ、友達からプレゼントを欲しがる子でした。そのプレゼントも加奈子が満足するものじゃないと不機嫌になる癖がありました。でも、加奈子自身は友達にプレゼントをしないんです。あれは理解できなかったですね」
そんな加奈子さんが今年の1月に結婚することとなり、亜美さんは「海外挙式を挙げることになったから来てくれないか」と誘われた。しかし、亜美さんは妊娠中で加奈子さんが結婚式を挙げるときには臨月のため、参加できないと伝えたそうだ。
「しかも、加奈子は『友達なんだから自費で来てほしい、もちろんご祝儀もね』と…。旅費が自己負担なのは分かりますが、マナー本などには『その場合はご祝儀なし』と、ありました。いい歳なのに常識がないのかなって呆れましたね」
とはいえ、亜美さんの結婚式には出席してもらったので、申し訳ない気持ちもありお祝い品と電報は送りたいと、式場を確認しようと加奈子さんに連絡したという。
しかし、加奈子さんの返答は、亜美さんの怒りに火をつけるものだった。
「加奈子から『海外挙式だから送れないと思うけどね。気持ちが重要! 実家に手紙と品物を送ってくれればそれでいいから』と、まくしたてられました。結局またプレゼントが欲しいだけなんだと思うと悲しい気持ちになりました」
その後、亜美さんのLINEに加奈子さんから、結婚祝いを催促するメッセージが入ったそうだ。
「LINEのメッセージには続きがあったんです。他のセレブ友達からの高級ブランド物の結婚祝いを引き合いに出し、『亜美にはそこまで高価な物は期待していないから。亜美が買えるとしたら、ティファニーくらい? それでいいから』と上から目線で結婚祝いを指定されたんです」
これには「友達だから」と長年、我慢してきた亜美さんも激怒。
「ちょっと見栄を張る癖があってプライドの高い子だけど、人懐っこい子だと思っていたのに、ただのブランド主義者の“クレクレ女”だったということですね。満たされない寂しさの裏返しかもしれませんが。結婚を機に、彼女が心から満たされることを祈っています」
結婚祝いを送り終えると同時に、亜美さんと加奈子さんの友情も終わりを迎えることになったそうだ。