彼は夜の行為の際、私が上に乗るスタイルを求めてきます。そしてその状態で、いつも唾を顔に垂らすようお願いしてくるんです。最初はそんなこと要求されなかったんですけど、交際期間が長くなるにつれ、いつしかそのプレイが当たり前になりました。私はそんな趣味はないので、いつもこっちが相手の顔に垂らすだけという感じです。彼の口の中に垂らすだけでなく、顔全体に垂らされるのも好きみたいでした。どうやら唾の匂いが好きだったようです。なので、相手の鼻を直接舐めることもありました。
しかし、そのうち、彼が唾を求めてくるのは、ベッドの上だけではなくなりました。ある日のデート中、喉が渇いたというので「カフェでも入る?」と聞くと、「唾飲みたい」と。それで物陰に隠れて、舌を出す彼に私が唾を垂らすというようなこともしていました。
でも、そこまでなら我慢できたのですが、少し怖くなったのは、彼の家で唾コレクションを発見した時。彼の部屋のベッドの下に、箱があり、何気なく開けると手のひらサイズのプラスチックの入れ物が大量にありました。中には透明の液体が入っており、一目で唾だとわかりましたね。私が入れた覚えはないので、別の人のものだと思います。浮気相手がいるのか、ネットで買っているのかわかりませんが、そこまで唾に執着があるのは怖いですし、それをもし彼が飲んでいるとしたら最悪です。なので、最近は彼とキスをするのも気持ち悪くなってきました。
写真・Andrew Campbell Photography