1980年、ジャニーズからは郷ひろみ以来となる紅白歌合戦への出場を果たし、同期の近藤真彦や野村義男らに紅白出場への門を開いた田原。同番組司会の博多華丸・大吉とのトークでは、デビューから10年で10日しか休んでいなかったことを打ち明け、当時の人気のすさまじさを振り返った。
番組では、「抱きしめてTonight」の歌・パフォーマンスを生披露。ファンから「歌声が変わりませんね」「足の上がり具合がすごい」などのメールが寄せられた。司会のNHK・近江友里恵アナは、同様のメールが500通を超えていると紹介。田原はキレキレのダンスについて、デビュー当時は練習する時間がなく、帰宅後に合宿所の鏡に向かって練習を繰り返したと振り返った。
田原と言えば、人気絶頂だった1994年2月17日、長女の命名会見での「何事も隠密にやりたかったんだけど、僕ぐらいビッグになっちゃうと、そうはいきません。というのがよく分かりました ハイ」 という発言がワイドショーや週刊誌で取り上げられ、「思い上がるな!」というバッシングの嵐が巻き起こった。
その後、十数年にわたってテレビに出ることができない状態が続いた。田原に何があったのか。同番組内で田原は、「ここだけを切り取ると面白いけど、ここに行くまでの過程が僕の中ではあって。若い時、写真撮られまくったんですよ。ホント、やられっぱなしで」と、毎日30〜40人に追いかけられる生活の中で、マスコミに対して敵対心が生まれていたことを明かした。
その人気は今でも衰えていないようだ。この日の番組が影響してか、4月21日NHKホールで開催される田原俊彦デビュー40周年記念ライブのチケットが完売状態に。チケットぴあでは全席8,000円の指定席が18時すぎには完売となった。これを受けてSNSには、「本当に4/21NHKホールのチケット完売してる」「買っといてよかった、トシちゃんチケット。あぶねー。」「FCでなくてもライブのチケットは取れるから。でも、イベントに参加したくてFCに入会しました」「4月のコンサートのチケットまだ取れないけど、最後まで諦めません。取れますように」などと驚き、焦るファンの声が集まった。
2月28日で58歳の誕生日を迎えた田原だが、今の活躍とファンからの支持があれば、平成から新しい元号に変わる今年、新元号で迎える初の紅白に出場するのも夢ではない。