曙は浜亮太とのアジアタッグ王者コンビで出陣。ブードゥー・マーダーズ(VM)のTARU&ジョー・ドーリングと公式戦で激突したが、相手は10・24博多大会でアジアタッグ初防衛に成功している相手、油断がなかったといえばウソなる。
試合開始直後には、場外戦で右肩を鉄柱で強打し、いきなり大ダメージを追ってしまう。また、TARUに「豚足」呼ばわりされ、感情的になるものの、曙の心身のバイオリズムの乱れは顕著で主導権をつかみきれない。
普通に考えれば、VMが勝利を目指すならば、チームリーダーの曙でなく浜に的を絞るところだが、博多大会のリベンジに燃えるTARUは「それでは収まりがつかない」と、セコンドのVMのメンバーも試合に介入させ、集中砲火を浴びせていく。そして最後はドーリングが210キロの曙を豪快に持ち上げ、デスバレーボムで3カウントを奪った。
博多大会でも同じ技を決められている曙だが「あの時より威力が増している」と証言。実際に深手を負い「首が痛い…」とうなだれた。
ドーリングのデスバレーボムの餌食になった経験を持つ浜は「普通の人ならダメージを心配する必要はないでしょうけど、自分の体重がモロに首にかかってしまう」と曙の体を気遣った。
「まだ初日なんで」と巻き返しを誓う曙だが、首の負傷に加え、これまで経験のない、完ぺきに投げ捨てられてのフォール負けというショックが尾を引かないか心配される。
◎ケア&みのる初勝利
そのほかの公式リーグ戦では、世界タッグ王者の太陽ケア&鈴木みのるが諏訪魔&河野真幸を撃破し、初勝利。太陽ケアが復活ののろしを上げた。台湾カップ1回戦では河野に敗れ、最強タッグ開幕戦では小島聡&ゾディアックに苦杯をなめたケア。この日もケガから完全に癒えていない左腕を狙われた。
それでも、痛みに耐えながらフロントネックロックで反撃。最後はTKO34thで河野をごう沈。リベンジを果たした。
◎ファン感謝デーカード発表
年末恒例の「ファン感謝デー」(12月13日、後楽園ホール)の一部対戦カードとして、F-1タッグ選手権、武藤敬司&神奈月VS越中詩郎&ケンドーコバヤシ、カズ・ハヤシVS浜亮太、船木誠勝VS菊タローが発表された。
◎和田城功引退試合
和田城功がリキプロ来年の1・17新宿FACE大会で、アニマル浜口ジムの先輩でもあるZERO1の大谷晋二郎と引退試合をすることを発表した。