メインイベントでは、リアルジャパンのエースで初代タイガーの愛弟子、スーパータイガーが、“猪木イズム最後の継承者”藤田和之を相手にリアルジャパンの至宝、レジェンド王座を懸けてシングル初対決を行う。
藤田は、前回6.20後楽園大会でケンドー・カシンと、はぐれIGFインターナショナルの一員として初参戦。スーパータイガー&船木誠勝とタッグ対決し、スーパータイガーからサッカーボールキックで3カウントを奪取。試合後、カシンから挑発を受け「ベルト?喜んで懸けてやるよ!」とスーパータイガーが受諾し、今回の対戦が決定した。
初代タイガーは「次回の試合はリアルジャパンの命運を託すような大きな試合、タイトルマッチになります。ただのタイトルマッチではなくて、スーパー・タイガーの実力がもう頂点に達して、また藤田選手の強さも頂点に達して、実力者同士の闘いになる。こういう闘いに尽きると思います。藤田選手のタックル、スーパー・タイガー選手の打撃、このかいくぐり合いがどれだけ通用するか、楽しみな試合。ファンのみなさんも期待を持って見に来てください」と、両者の化学反応を楽しみにしている様子。
スーパータイガーは「前回は、屈辱的な闘いになってしまって、今すぐにでもやってやりたい、そういう思い。19日、そこまでしっかりと気持ちを抑えて、この初代タイガーマスクが創るリアルジャパンプロレス、その世界観をしっかりと藤田選手に、そして来てくださるお客様にしっかりと示していきたいと思っています」と、リアルジャパンのエースとしての務めを全うする構えだ。
一方、挑戦する藤田は初代タイガー、新間寿会長に敬意を払いつつ、今回のタイトルマッチに「タイトルマッチという舞台を用意していただき感謝申し上げます」と紳士的な態度を見せる。続けて「ベルトはベルトに巻かれるんじゃなくて、ベルトはついてくるもの。あとは試合で結果を出して、内容でも圧倒して巻くことができるならば、それに越したことはない」と圧勝すると誓った。
アントニオ猪木と、当時はタイガーキングと呼ばれていた初代タイガーマスクのシングル初対決から12年5カ月が経過した。師弟関係にある2人の弟子が対決するとは、やはりプロレスは奥が深い。今大会もストロングスタイルを追求していく。
(どら増田)