脳科学者の中野信子氏は
・決断が速い
・人がためらうことを平然と行う
・相手の立場に立って考えられない
・自分の損得を優先
・支配欲が強い
など、「サイコパス的要素」を持つ人の特徴を紹介した。
続けて中野氏は「普通の人間にとって何かを決断するのは、脳に負担がかかること。サイコパス的要素を高く持っている人だと、決断が速かったり、なんでも自分で決めたがる。非常に(周囲の人は)楽」と説明。サイコパス的要素がある人は、自分の代わりに決断するので周囲から支持されやすいと説明した。
さらに中野氏は、サイコパス的要素が高い人が人気を集めやすい理由を説明。「言葉が非常に強くて、『この人なら信頼できるな』と思わせる特徴がある」と言葉使いが巧みである点を理由として挙げた。
さらに、サイコパスの要素を持つ人は「その場の混乱した状況を『この人なら救ってくれるんじゃないか』、あるいは『閉塞した状況を打破してくれるんじゃないか』という期待を持たせる」という。サイコパス的要素が高い人間は、常人ではできないことを成し遂げる期待感があると中野氏は説明した。
モントリオール大学のシャイラ・ホジンス教授と、キングス・カレッジ・ロンドンのナイジェル・ブラックウッド医学博士らの研究チームは「暴力犯罪者の5人に1人はサイコパス」との研究結果を発表しているやはり、サイコパス的要素を持つ人間には、あまり近づかないほうがいいのかもしれない。
ただ、英紙デーリー・テレグラフは「CEOの5人に1人はサイコパス」とも伝えている。サイコパス要素が高いからと言って、必ずしも「アウトロー」になるわけではなさそうだ。
何にせよ、良くも悪くも「サイコパス的要素」の高い人間が、重要人物になりやすいということだ。