養老渓谷の目玉は『粟又の滝』と呼ばれる高さ30メートルもの滝であるが、時間に余裕のある方は渓谷に設置された「滝めぐりコース散歩道」を歩いて、自然と森林浴を満喫することをお勧めしたい。なお、国道沿いの散歩道の入り口には、小さな看板と駐車場が出ているので、注意して確認したい。
滝めぐりコース散歩道は、徒歩でおよそ一時間にも及ぶ。その道程には整理された小道がコース全体を占めており、ラフな格好でも気軽に参加ができる。このコースからは粟又の滝に至るまでに、小さな規模の滝を5つほど観光ができる。
まずは、入り口の駐車場で駐車料金500円を支払い、管理人の年配の男性からコースの概要の説明を受ける。その際に観光用のガイド案内を1枚貰えるので、それを持って行くと、更に安心して楽しめるだろう。
農道を利用して作られたハイキングコースは綺麗に舗装されていて、思わず胸が高まる。10分ほど歩くと、最初の「幻の滝」の看板が見えてくる。ここでは、滝の展望台が大人一人100円と有料になっている(子どもは無料)。また、喫茶店の中に展望台があるのが見所だろう。渓谷の滝の素晴らしい光景が一望できる。
そこから養老川に向かって下がって行く。養老川の周辺は、それこそ古の自然の姿が残された素晴らしい絶景であると言える。
養老川に沿って石畳が敷かれた歩道には、無数のおたまじゃくしや、様々な小魚の姿を拝見することが出来る。そこでは養老川の素晴らしい風景を見ることができる。日曜日の午前中ということもあって、家族連れの姿が多く、また子供達は手にバケツや網を持って川の中に入っている姿が拝見された。更に驚くことには、養老渓谷内で釣りを楽しんでいる大人がいた。ここでは鮎が釣れるらしい。
ここの名物である巨大な滝、粟又の滝までは約30分ほどの道程である。高さ30メートルの長さ100メートルに達する滝の姿は壮観である。
滝には大勢の観光客が居た。水着で遊ぶ者や、更にはキャンプ用のテントまで立っているのには驚いた。
綺麗な自然の中の歩道を歩いていると、心が活性化されるのを感じることが出来た。パワースポットとしての効果は素晴らしく、運動不足な者にとっては良い運動となるだろう。
ここで一番の難所なのは、粟又の滝から国道まで上がる急な小道である。一応は手すりが付いてはいるが、その傾斜は半端なものではなく、恐らく足腰の弱い方などは、上るのも大変ではないだろうか。
更に、粟又の滝近くまで直接自動車で行くことも出来るが、一時間ほど歩いて自然のパワーを貰うことをお勧めしたい。
(藤原真・山口敏太郎事務所)