『短編ホラー怪奇幻想映画祭』実行委員長の巨椋修(おぐらおさむ)氏に、この映画祭について聞いてみた。
●短編ホラー怪奇幻想映画祭のおもしろさとは?
−−夏に第一回を開催して、10月22日に第二回とはずいぶんとペースが早いですね。
巨椋(おぐら) 実はこの映画祭を企画した時から、知り合いの映画監督や監督志望の若手、そしてオカルト作家の山口敏太郎さんといった友人、知人たちに声をかけていたんです。最初、作品が集まってもせいぜい3〜4本だと思っていたんですが、13本も集まっていただきまして、それで夏と秋の2回に分けて開催することにしたんです。
−−どんな作品が集まりましたか?
巨椋 ホラー映画として質の高いものから、コミカルなもの、インディーズそのもののような作品から、これは僕個人の意見ですが「?」な作品もありますね。
−−いいんですか、主催者自らがそんなことを言っちゃって?
巨椋 いいんです(笑)。これはインディーズ映画祭でもありますから。僕の任務は、作品を募集して上映をすること。作品の評価はお客さまにお任せいたします。
例えば、僕個人的にはイマイチなんだけど、制作費130万円程度で作った『パラノーマル・アクティビティ』っていうホラー映画のように、全世界で大ヒットして100億円以上を売り上げ、もうすぐ続編も発表されるような作品もありますから。やっぱり、評価するのはお客さま。今回の映画祭では、お客さまの代表として数名の審査員に評価をお任せしています。
−−どんな監督が作品を出品なさっているのですか?
巨椋 何本も映画を撮ってきたようなベテランから、初めてメガホンをとる新人まで、様々な人が応募してくれました。映画というのは面白いもので、ベテランだからいい作品を撮れるかというとそうでもないんですね。初めて撮るような新人が、素晴らしい作品を撮ることがままあります。
−−観る人にとっては、ベテランも新人も関係ないと?
巨椋 むしろ、新人で制作費も時間も技術もないけれど「いい作品を撮りたい」「思いを伝えたい」という人が作った作品は、やはり伝わりますね。
●ホラーやファンタジー映画の魅力
−−ホラー映画の魅力をお教えください。
巨椋 ホラー映画って、無名監督の登竜門的なところもあると思うんです。世界の映画界を見渡してもそうで、映画を作っている国で、ホラー映画がない国はない。好き嫌いが強く出るのもホラー映画です。恐怖や幻想といったところは、人間の本能ですから、恐怖や夢の世界の疑似体験を映画というカタチで楽しむのでしょうね。
−− ありがとうございました。
この『短編ホラー怪奇幻想映画祭』では、映画だけではなく、オカルト作家の山口敏太郎氏と、映画コメンテーターの有村昆氏による、ホラー映画についてのトークショーもあるという。
『短編ホラー怪奇幻想映画祭』は、10月22日(金)に開場18:30、開演19:00、入場料1000円、「西新宿ハーモニックホール」にて開催される。
『短編ホラー怪奇幻想映画祭ブログ』
http://blog.livedoor.jp/horasinema/
(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/