決勝に進出したチョコレートプラネット・松尾駿、クロスバー直撃・前野悠介、こがけん、セルライトスパ・大須賀健剛、おいでやす小田、霜降り明星・粗品、ルシファー吉岡、マツモトクラブ、だーりんず・松本りんす、河邑ミク、三浦マイルド、岡野陽一の12名が熱戦を繰り広げた。
決勝戦は、3つのブロックによるトーナメント方式で行われた。ストレートで決勝進出を決めた10人に同日午後2:30から開催していた「復活ステージ」から勝ち抜いてきた2人も加わり、計12人が4人ずつ、A、B、Cの3ブロックに分かれてファーストステージを戦った。そして、各ブロックの勝者である3人が最終決戦に挑み、優勝者が決定した。
Aブロックからはセルライトスパ・大須賀、Bブロックからは霜降り明星・粗品、Cブロックからはだーりんず・松本が最終決戦へと進んだ。セルライトスパ・大須賀は、虎に囲まれ息をひそめているという状況での、ファーステージ同様のウィスパーボイス“あるある”漫談を披露。粗品も高速フリップ芸、だーりんず・松本もイリュージョンといっても過言ではないカツラ芸と、3者共にファーストステージを踏襲した芸を見せ、爆笑を誘った。
この熾烈な戦いを制したのは、粗品。昨年末の「M-1グランプリ 2018」でも、コンビの霜降り明星としても優勝しており、今回のR-1ぐらんぷり優勝で、史上初のW受賞となる。
放送の後、記者会見に登場した粗品は、優勝の心境を時に淡々と、時に興奮気味に語った。今回、「M-1」の最年少優勝に続き、「R-1」でも最年少優勝となった粗品は、「史上初が2回。やったったぞ、て感じはあるけど、後ろの(バックステージにいた)芸人は引いてました(笑)。記録を作らしてもらったのは嬉しいです。もっと若い世代が僕を抜いてほしい」と、後輩芸人を奮起させる一言。
今回、相方のせいやは「復活ステージ」から勝ち上がることができず、コンビ対決とはならなかった。優勝決定後、粗品はせいやと電話で話したといい、「めちゃくちゃおもろかったわ」と言われたことと、何よりも「M-1優勝した時より嬉しかったわ」と言われたことが嬉しかったと語った。「そんな(良い)相方います?」と、コンビ愛を再確認したようだ。
良いネタができたら来年も「R-1」に出場するかもしれないという粗品。これからの目標を問われると、「霜降り明星としていろんな方におもしろいと思ってもらえるよう努力したい」と語り、とにかく「売れたい」というのが今の目標だという。そして、「今は漫才をやりたい気持ちが強い」とも断言。「M-1」「R-1」とW優勝したが、「ギャラは今までと同じで大丈夫です」と謙虚な姿勢で、これからも芸に邁進していく決意を見せた。
これからの粗品、そして霜降り明星の活躍に期待したい。