そこには「三浦マイルド、こがけんが、が優勝したら嬉しいね。ライブでも一緒になるし、純粋なピン芸人だし」と記され、続けて優勝予想に「コンビの関西人」を挙げた。「なにせ準決勝までの審査はコンビの関西人に甘い傾向があるからね」と記している。これには、ネット上では「キートン、また思い切ったことを書いてきたな」「けっこう分析は的確なんじゃないの」といった声が聞かれた。
果たしてキートンの「コンビの関西人」有利説は本当なのだろうか。まずは、歴代の優勝者を振り返ってみたい。
『R-1』はこれまで16回行われている。2007年の第5回と、08年の第6回はザ・プラン9(当時)在籍のなだぎ武が2年連続で優勝しているため、優勝者は15人とカウントする。さらに、関西出身であっても主たる活躍の場や所属事務所が関東の場合は関東芸人に含め、トリオなど「ピンではない」人間もコンビとしてカウントする。
その場合、関東芸人と関西芸人の割合は関東6、関西9となり、関西が有利な傾向はあるといえるだろう。関西芸人の優勝者のうち、現役のコンビ芸人は2004年の第2回大会のザ・プラン9所属の浅越ゴエ、2006年第4回の博多華丸・大吉の華丸、前述のなだぎ武の2回、2012年の第10回大会のCOWCOWの多田の全5回である。2005年の第3回大会の優勝者のほっしゃん。は宮川大輔とチュパチャップスを組んでいたが、出場時は解散済だ。
そうなると、キートンの言う「コンビの関西人」が『R-1』で優勝したのは16回のうち5回である。そのうち2回は同じ優勝者なので、実質4人である。さらに博多華丸は福岡出身の「どちらかといえば関西」であり、厳密に見れば3人である。15人中3人では有利とも不利とも言えなさそうだ。
ただ、今回の決勝進出メンバーを見ると、クロスバー直撃前野悠介、セルライトスパ大須賀、霜降り明星粗品が「コンビの関西人」となり、10人中3人が該当する。特に、『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で史上最年少優勝を果たした霜降り明星の粗品には、史上初の『M-1』『R-1』連覇の期待もかかる。キートンの予想は果たして当たるのか? 3月10日の本番を期待して待ちたい。
記事内の引用について
キートンの公式Instagramより https://www.instagram.com/keatonmasuya/