◇今週のこの1枚◇マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン「m b v」(2013年/MBV)
音の壁の中、甘美なメロディが漂うシューゲイザーと呼ばれるサウンドの代表的なバンドです。そのバンドが再結成をして発表した待ちに待った新譜です。
1984年にダブリンにて結成。87年に、ボーカル担当でバンドの中心人物でもあった、デイヴ・コンウェイとティナ・ダーキンが脱退し、ケヴィン・シールズがボーカルを担当するようになり、デビー・グッギとビリンダ・ブッチャーが加入して音楽性も現在のスタイルに変化していきました。88年のシングル「You Made Me Realise」でブレイクしました。その後、アルバム「Loveless」を発表し、シューゲイザーの代表作となります。
まぁバンドのヒストリーから変わったバンドです。メジャーレーベルに移ってもコンピレーションに2曲発表しただけです。最初聴いた時はヘドが出そうになりました。それを乗り越えた時の浮遊感と奥に潜む美しさに徐々に脳内が覚醒されていく訳です(笑)。常にどこか違う気持ちの悪さを曲に付けています。このアルバムでも聴けば聴くほど脳内が侵されていき、だんだんとこのサウンドが欲したくなる中毒性があります。酒を飲んでいる時に聴いたりしたら最悪ですね(笑)。
なぜか日本では作品が輸入版以外発表されていないみたいです。何回か来日してるので興味が無いわけでは無いと思うのですが、それとも日本のレコード会社が興味が無いのか、色々なところが謎のバンドです。僕たちの一世代下の40歳ぐらいの人たちが一番影響を受けているのではないでしょうか。ともかくこのアルバムも癖になるよ。
■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html
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