まず1人目が日本人の審判、西村雄一氏で、オランダVSウルグアイ戦でも第4審判として重責をこなした。一部報道では決勝戦の主審として候補に挙がってるそうだが、もしそうなれば快挙である。
2人目の日本人は、スペインVSドイツ戦にも関わっている日本人だ。熱狂的なドイツファンならご存じの人はいるかと思う。ドイツ代表の3人のフィジカルトレーナーの1人を務める咲花正弥(さきはな・まさや)氏である。
スペインに1-0とドイツは敗れてしまったが、その裏方には日本人の姿があった。ドイツ人の屈強なカラダに更なるフィジカルの強化とケアをおこない、選手から強く信頼されている。彼が注目されたのは、W杯本戦が始まる2年前の2008年、欧州選手権でドイツの躍進があり、その時から注目を浴びている。
咲花氏もサッカーをやっていたが、ケガにより断念せざるを得なかった。挫折を乗り越え、その辛い経験があるからこそ、フィジカルトレーナーとして大成したのである。
もともとドイツ人の体格は豊かで強さがあり、高さもある。咲花氏がアメリカで学んだ理論で、90分間走れるスタミナと、現代サッカーの特徴である攻守の切り替えのスピードを身に付けたのだ。次戦、3位決定戦のベンチには、選手を見守る咲花氏の姿が見られるだろう。
しばらくはドイツ代表に関わると思われるが、将来、その経験と実績を日本へ伝えてくれることを切に願う。
サッカー日本代表がベスト4に入るためには、彼のような人材が必要だからだ。