今回の動画で片岡氏は、8月10~16日に行われた6試合で「3勝2敗1分」の成績を残した阪神の戦いぶりについて解説。その中で「気になるポイント」として、阪神のエラー数の多さについて言及した。
今シーズンの阪神は16日終了時点で、エラー数が12球団ワーストの「37個」。16日の広島戦でも「2-1」と1点リードの8回表にエラー絡みで同点に追い付かれ、結局「2-2」で引き分けと勝ちを逃す結果になっている。
守備の乱れが目立つ阪神の現状について、片岡氏は「全てのエラーがいけないわけではないが、プロの一軍のレベルとしてアウトにできる打球はアウトにしなければならない」とバッサリ。一軍としても求められる最低限の守備力すら身に付けていない選手が多すぎると苦言を呈した。
片岡氏は続けて、一部の阪神選手はエラーした翌日に早出で守備練習をしているという記事を見たと発言。その上で、「エラーしたから(練習するの)ではなくて、毎日続けなければならない」と、全選手がエラーの有無にかかわらず常日頃からしっかり練習に取り組むべきではないかと指摘した。
練習を重ねれば重ねるほど、守備力は向上していくと主張する片岡氏。「基本に帰って(守備練習の時から)しっかり捕って、(投手が)『捕ったら安心だ』というところまで持っていかないと」と、練習を徹底することがエラー数の改善につながると語っていた。
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今回の動画を受け、ネット上には「確かに48試合で37エラーは多すぎる、巨人(12個)の3倍以上だぞ」、「早急に手を打たないといつまでも首位の巨人には追い付けない」、「大山(悠輔、4個)や植田(海、4個)あたりのエラーがかさんでるから、首脳陣はまずこうした選手から手をつけてほしい」といった反応が多数寄せられている。
一方、「仮にもプロなんだから練習はちゃんとやってるだろ、それでこの現状だから問題なわけで」、「昨シーズンも100個以上エラーしてるし、練習すれば改善するレベルじゃない」、「守備面はもう何やっても無駄だろうから、多少のエラーも取り返せるように打撃を鍛えた方がまだマシな気がする」といった、改善案に対する疑問の声も複数見受けられた。
「阪神は昨シーズン143試合で『102個』、1試合平均にすると『0.71個』のエラーを記録。エラー数が3ケタまで到達したのは『101個』を記録した2000年以来19年ぶりでしたが、今シーズンはここまで1試合平均『0.77個』と、昨シーズンを上回るペースでエラーが続出しています。もちろん、選手や首脳陣もこのことを認識した上で改善に取り組んでいるとは思うのですが、良くなる兆しが見えないとして諦めているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
16日終了時点で、首位巨人に5.5ゲーム差をつけられている3位阪神。18日から直接対決3連戦が始まるが、勝ち越し、3連勝を実現するにはどれだけエラーを出さないかという点も重要な要素となりそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA