11日に行われたツインズ戦で打者として先発出場し、タイムリー二塁打を放ったのち、4打席目には左中間へ5号ソロホームランを放った様子などを見た張本氏は、普段の手厳しい評論を止め、「日本におったときのバッターとしたらね、並なんですよね。アメリカに行ってねすごく良くなった。右の足、左でしょ。右の足が先に出る。上げないで、上げてたらあんな打ち方できないんですよ。
ああいうのはね、我々(昭和)30年代頃、理想としたバッティングなんですよ。先に右足が出て、待ちがあるわけですよ。アメリカのバッターは逆だから、一緒に出てくるから、膝下のカーブとか変化球全部空振りしますよ。で、力があるし、体力があるからね。いろんな球が打てるんですよ」
とまさかの大絶賛。続けて、
「誰が教えたのか。本人が直したのか知りませんけどね、我々が理想としたバッティング」とコメント。関口宏から「勘でわかっちゃうらしいですよ」と水を向けられると、「勘じゃないでしょうけどね。なんかで練習して覚えたんじゃないでしょうかね」と推測した。
張本氏といえば、大谷のメジャーリーグ移籍について、「四分六分で通用しない」と発言したうえ、3試合連続ホームランを放った際には、「まぐれかアメリカのピッチャーのレベルが落ちた」などとコメントし、猛批判を浴びたことはご存知の通り。
さらに先日、大谷が一塁ベースを踏み損ね足を痛めた際には、「走り込みが足らない。練習不足」などとまたも酷評し、炎上する事態に発展していた。
そんな張本氏だが、野手として5本塁打を放ち、投手としても勝利を収めるなど高い成績を残す大谷に事実上「降伏」した模様で、異例の大絶賛を展開。ネットユーザーは「大谷が実力で張本を黙らせた」「さすがにシャッポを脱いだ」など、張本氏を「心変わり」させた大谷を称賛する。
その一方で、大谷に「あっぱれ」を送らなかったことや、13日もメジャーリーグのお粗末プレーを紹介し「下手くそなのに練習しない」と吐き捨てているだけに、「来週になったら言うことが変わる」「その日の気分で言うことが違うから信用できない」「メジャー嫌いには変わりがない」など、額面通り受け取らないネットユーザーも。
また、「エンゼルスのコーチが教えたという発想はないのか」「アメリカ人のアドバイスでしょ」など、大谷がフォームを変更したのはMLB関係者のコーチングなのではないかなど、「アメリカ球界の功績による開花なのではないかと」指摘するネットユーザーもいた。
いずれにしても、張本氏が珍しく大谷を絶賛したことだけは間違いない今回の放送。今後、張本氏がぐうの音も出なくなるよう、大谷にはさらなる活躍を期待したい。