つい先日、「ピロコ〜大変〜ショック〜」と泣きべそをかいて帰宅してきたピロコの母親…。
ん!? 何事かと思いきや…。
な、なんと、お酒に酔っ払い気持ちよく帰る途中、知人宅の庭で飼われている可愛いゴールデンレトリバーがシッポを振ってきてくれ、それが嬉しく可愛かったからと、よせばいいのによろけながらも近づいて行ったら、案の定つまずき、ワンちゃんに辿り着く寸前で顔面から派手にコケたんだそうだ。
足を擦りむき「痛い〜」と叫んだら、口の中の違和感を感じ鏡でチェック…すると、
前歯が3本見事になくなっていて、なんともおぞましい光景がそこにはあったんだとさ。
夜中に起こされた私は、そんな母に“試合に負けて帰ってきたボクサーか!?”と無理矢理突っ込むのが精一杯。
2本のとれた差し歯と、欠けてしまった1本の歯…(写真)。
母はしばらく、それらの歯を見ながら呆然と立ち尽くしていました。
でもね、ピロコに匹敵するくらいお酒に強い母が、なぜこんなことになってしまったかといいますと…、
ピロコを始め、家族の幸せを祈って『屠蘇(とそ)』を飲んでいたから。
でもちょいと欲が出ちゃったのかな? いつもより多めに飲んでしまったのでしょう(笑)。
この“屠蘇”とは薬用酒で、正月お雑煮を食べる前に延命除災の霊酒として、年の初めに邪気を払って歳を伸ばす、という縁起担ぎに飲まれてきた、平安時代から続いている日本の飲酒文化なんです。
最近では粉状のものも簡単に入手できるので、来年のお正月はぜひ家族で屠蘇を分かち合ってみてはいかがでしょうか?
あっ、でも欲張りは禁物です by ピロコ母(うふふ)
(女流覆面きき酒師・蛇の目ピロコ)