広告会社などが数年前に極秘配布した“潜在視聴率”ランキングは、いまや芸能人を使う側にとってのバイブル。ギャラに見合わない数字しかもっていないと判断されるタレントや歌手は干そう、とテレビの関係者も息巻いているとのウワサ…。
「数年前、ギャラが高額な某事務所のアイドルグループをリストラしようとして、同事務所の2番手のアイドルグループを局で抑えましたが、その彼らにも潜在視聴率がないとわかった。結局、“2つの不良債権”を抱え込んでしまった」(キー局の記者)
その某事務所への大幅なギャラの減額提示は当初は不可能と思われていたが…。
「所属の国民的俳優Kが某局連続ドラマのギャラの大幅減額提示を快く受け入れたあたりから、一気に潮目が変わったんです。今や、どのテレビ局も果敢にギャラがバカ高い芸能人のリストラを敢行している最中のようですね」(芸能ライター)
ところがその一方で、未だに高額ギャラにこだわる芸能人もいるようだ。あるレコード会社関係者がこんな話を聞かせてくれた。
「別名“24時間眠らない街”という異名を取るのがNHK社屋。演歌系の関係者はじめ、大河俳優やお笑い芸人のマネージャーらなどは、昼夜を分かたずNHK制作部門詣でをしています。というのも、NHKで名前を売る、ということは、全国津々浦々まで顔や名前が知れ渡り、芸能人としてのステイタスが上がるということ。すると、NHKは貢献度に比例させてどんどんギャラを上げていくようになっているんです。つまり、ギャラを高止まりさせて、民放にもそのままの値段で売り込みたがる俳優などがいるんですよ…」(同)
NHKというのは、他局に高額ギャラの話を平和裡にするための尺度になりうるというわけだ。
しかしながら、数字も持たないタレントが、NHKでハクをつけて高額ギャラのまま交渉してくるのでは、民放局としても迷惑な話なのではないだろうか。(笑)