5月19日に開幕した「2012 ロンドン五輪バレーボール世界最終予選兼アジア予選女子大会」(東京)で、日本は格下のペルー、台湾、タイに3連勝を飾ったものの、23日、10連勝中だった宿敵韓国に1-3で完敗した。
これで、日本は3勝1敗で出場8チーム中2位となった。アジア勢では2勝2敗の韓国(4位)、タイ(5位)が日本に続いている。
今大会には日本、韓国、タイ、台湾のアジア勢の他、ロシア、セルビアの欧州勢、キューバ(北中米)、ペルー(南米)が出場。五輪への出場権を得るには、上位3位までに入るか、または4位以下でアジアの最上位になる必要がある。
日本が韓国戦に勝っていれば、五輪出場に王手がかかるところだったが、この敗戦で一転して、微妙な形勢となった。
日本が残す対戦相手は25日=キューバ、26日=ロシア、27日=セルビアと強豪ばかり。93年以降の対戦成績を見ると、キューバ戦=22勝64敗、ロシア戦=22勝68敗、セルビア戦=2勝4敗と非常に分が悪く、厳しい道のりが待っている。
ライバルとなる韓国、タイの残り試合は、韓国が台湾、タイ、ペルー。タイがペルー、韓国、キューバで、日本より楽な対戦相手となる。
一番怖いのはアジア勢が上位3チーム内に1チームも入れなかった場合で、4位以下で韓国かタイがアジア最上位になると、日本の五輪出場は消滅する。そうなってしまうと、予選開催国の日本は赤っ恥をかいてしまう。
(落合一郎)