注目は何といっても史上3人目の4連覇が掛かるレッドブルのセバスチャン・ベッテルだ。現在、ドライバーズポイントで首位独走中のベッテル。日本グランプリでベッテルが優勝し、ランキング2位のフェルナンド・アロンソが9位以下でフィニッシュした場合、4レースを残してセバスチャン・ベッテルのチャンピオンが決定する。
王者まで後一歩のベッテルだが順風満帆というわけでもない。今季、チームメイトのマーク・ウェバーとの不仲説が何度も話題となってきた。
3月の第二戦マレーシアグランプリで、ベッテルはチームのルールを無視してウェバーを抜いて優勝。ウェバーは表彰台で一度もベッテルと目を合わせず、シャンパンを掛けあうこともなかった。その後、ベッテルが「もし時計の針を戻すことができるなら、もう一度レースをやり直したい」と公式に謝罪し、一度は和解したかに見えたこの騒動。しかし、その真相は…。
「レーサーたちは日本グランプリの際、まずは東京のホテルに数日間滞在し、プライベートを楽しんだ後、鈴鹿に向かいます。フェラーリチームはあのホテルと、チームごとに滞在するホテルも決まっているのですが、ベッテルとウェバーだけは別々のホテルに宿泊しました。もう何年も前からこうなんだそうです」(F1関係者)
F1界の不仲説は本当だったようだ。(明大昭平)