全盛期の彼らを振り返って今ふと思うのは、彼らの日本語の上手さだろう。
「日本でK-POPを流行らせたのは『東方神起』や『少女時代』を抱えるSMエンタテインメントのイ・スマン会長だと言われてます。本社にはスクールが併設されていて、日本のタレント事務所同様、将来を夢見る10代の男女が通ってくるのですが、会長が彼らに指示したのは、歌唱力よりもダンスや語学を徹底的に覚えさせること。特に語学については日本語のみならず中国語も勉強させました。韓国の音楽市場は小さいため、彼らは最初から海外進出を狙って作られたグループなのです」(韓国在住ジャーナリスト)
もちろん、彼らだって最初から外国語が上手く喋れたわけではない。日本でデビューしたばかりの頃の少女時代が、壇上でカメラマンから何を言われても「少女時代です!」と答えていたのは今となれば微笑ましい笑い話だ。
「彼らがあそこまで日本語が上手くなれたのはお国柄でしょう。韓国は儒教の国。儒教といえば何といっても努力ですからね。さらに、日本よりはるかに受験戦争が熾烈な社会。彼らもまた、家に帰っても机にかじりついて猛勉強していたそうです」(同)
デビューの裏には、表舞台では語られないあまりに地味な努力があったようだ。(明大昭平)