2010年の暮れから2011年にかけて、子どもたちにランドセルを配りまくっていた彼だが、東日本大震災以降、めっきり姿を現さなくなってしまった。
大量のランドセルはまさに今、この瞬間だからこそ必要なのだが…。やはり、大手ランドセルメーカーのセイバンが被災地にランドセル1万個を寄付したあたりで、タイガーマスクは世間から用無しになってしまったのか? 覆面レスラーひとりの力だけでは限界があったのか? それとも単に忘れ去られているだけなのだろうか?
色々な考えが頭をよぎるが、先日、原作者の弟である作家・真樹日佐夫氏が、自身が製作予定の『実写版タイガーマスク』の脚本が第5稿まで行った事をインタビューで答えていた。
真樹氏はこのインタビューで「伊達直人は登場しない」「クランクインは5月」などと答えており、やる気は十分であるが、未曾有の被害を生み出した東日本大震災の影響の中、本当に撮影できるのか? と疑問の声もある。
「今回の地震で映画産業は酷いダメージを受けています。節電の影響もあり低予算で製作される映画は、照明機材の問題からナイトオープンの撮影が一切できないと聞いています。また、仮に公開されたとしても自粛ムードで、バイオレンスなものは公開できない恐れが出てきます。北野武監督の『アウトレイジ2』も製作が中断したままですし…。タイガーマスクがどのような映画になるのかわかりませんが、いま製作するにはあまりに厳しいと思います」(某映画ライター)
『実写版タイガーマスク』の公開は今年11月の予定。それまでにみんながタイガーマスクの雄姿を忘れていなければ良いが…。