花田氏は中継中止について、「このような不祥事続いているので仕方ない」と残念そう。
現役時代の賭博の実態について、「花札もマージャンも(支度)部屋でやっているのを見たことはあるけど、私はやらなかった。明日、戦う相手となんでやるのか? 情が移ってしまうし、勝負師としてできなかった」と持論を展開しつつ、「こういうところ(支度部屋)でやるのはまずい。指導者が決定を怠ったのも原因」と苦言。
野球賭博問題で大関・琴光喜とともに解雇された大嶽親方(元貴闘力)は現役時代、同部屋の兄弟子だったが、「(ギャンブルが)好きな方。現役中、一度みていて父(先代二子山親方)に『注意した方がいいのでは』と言って、父はすぐに注意した」という。
力士の金銭感覚については「一般常識では考えられない」とし、「現役中から『独特の世界だな』と思っていた」と違和感を抱き続けていたことを明かした。
弟・貴乃花親方が琴光喜と大嶽親方をかばい退職届けを出したことについては、「ビックリした。何か胸の内にあったのでは。ただ、ここから(改革が)スタートするので相撲のためにがんばっていただきたい」となぜか敬語。
自らは相撲界を出て、実業家としてちゃんこチェーン店の経営で成功を収めただけに、「(力士が)協会を辞めて、一般社会に出すための教習所を作ったらどうか」と期待を寄せたが、「お互い連絡先が分からない。僕は何もないのですが…」と父の死に際して浮き彫りになった貴乃花親方との確執が乗り越えられないことを伺わせた。
何度か「親方と経営者の両方をやるのは難しい」と繰り返し、「経営に長けている人を別の世界からヘッドハンティングしてみては? 相撲を知らない人のアイディアを採り入れてみてはどうか?」と提言した。
経営破綻したちゃんこチェーン店の会社は08年に売却済み。同年12月に9歳年下の女性と再婚したが、近況について「その都度生きていけることをしている。もう恋は終わりです」と苦笑したが、「前妻・美恵子さんが4人の子供の親権をもち、花田氏は多額の養育費を支払わなければならない。最近は、パチンコ店のイベントの仕事などをこなしている」(スポーツ紙記者)というから、今が絶好の稼ぎ時だ。
「こういう問題になって恥ずかしい。相撲界にがんばってほしいからこう言っている」と出演した理由を語った花田氏だが、しばらくは、母でタレントの藤田紀子とともにコメンテーターとして角界に“爆弾”を投下し続けることになりそうだ。