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あきれたJR車掌 人気列車の切符をネット転売…売れ残りは不正払い戻し

 JR西日本の京都車掌区に所属する男性車掌(23)が、もうけるためにインターネットのオークションで人気列車の切符を転売し、売れ残った切符は不正に手数料を支払わずに、払い戻しを繰り返していたことが分かった。車掌は懲戒解雇処分となった。

 同社によると、車掌は12年12月1日から14年2月22日までの間、東海道線・西大路駅(京都市南区)と向日町駅(京都府向日市)で、係員以外扱ってはいけない指定券予約発券システムの端末を操作したりして、豪華列車「カシオペア」の寝台特急券や、人気夜行列車「快速ムーンライトながら」の座席指定券など129枚を購入。その切符をヤフーオークションに出品し、そのうち高値で22枚が売れて、十数万円の利益を得た。

 売れ残った107枚は同僚に依頼するなどして払い戻したが、その手数料約13万円の支払いを免れていた。同社では、この点を問題視して懲戒処分した。

 通常、列車が出発する2日前までの払い戻しには320円、出発前日と当日は料金の30%に当たる手数料が必要。車掌は11年8月まで西大路駅に勤務していたことから、顔見知りだった駅員7人が黙認しており、その7人も出勤停止や減給などの懲戒処分にした。

 3月6日、西大路駅の係員が販売記録をチェックした際に、車掌が自らきっぷを発券・購入したと思われる事象を発見。調査したところ、不正が判明した。事情聴取に対し、車掌は「1枚の出品で最高1万3000円をもうけた。現金を着服しているわけではないので大丈夫と思った」と話しているという。

 同社では、「お客様の信頼を損ねることとなり、深くお詫び申し上げます。今後チェック体制の強化を図るとともに、社員に対する教育、指導を徹底し、再発防止に努めて参ります」とコメントしている。
(蔵元英二)

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