同社によると、久宝寺駅の駅員は本来、午前4時10分までに起床し、4時30分までに券売機前のシャッターを開けなければならないが、寝坊したために、4時50分発の難波行き始発電車までに、シャッターが開けられず券売機が使えない状態だった。
久宝寺駅の駅員は起床後、隣の八尾駅に起床連絡を入れるのが規則になっているが、連絡がなく、電話も出なかったため、八尾駅の駅員が久宝寺駅に向かい、シャッターを開けた時は始発が出た後の4時52分だった。
寝坊した駅員は、シャッターを上げた際の警報音で目が覚めたという。
自動改札機はタイマーにより4時頃から利用可能であったため、約25名いた乗客のほとんどは定期券などで自動改札を通った。
ホームなどに設置した防犯カメラなどで確認したところ、始発電車に乗り遅れた乗客はいなかったが、切符が購入できなかったという申告があった乗客が1名いた。
駅員は「乗り遅れた乗客がいなかったので、報告しなくていいと思った」として、上司に報告していなかったが、乗客からの通報で発覚。駅員は寝坊の理由を、「仕事で疲れていた」と話しているという。
同社では「指導教育を徹底し、同様の事象を2度と発生させないよう努めてまいります」とコメントした。
人間である以上、寝坊に限らず、何が起きるか分からない。再発を防止するためには、たとえ小さな駅であっても、宿直または始発時の対応人員を2人以上の体制にする必要があると思われるのだが…。
(蔵元英二)