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JR西日本の駅員が寝坊し、始発電車までに自動券売機が利用できず

 JR西日本は7月2日、関西線・久宝寺駅(大阪府八尾市)で、1日早朝に宿直明けの男性駅員(24)が寝坊し、始発電車までに自動券売機が使えない状態だったと発表した。2日朝に乗客から、「昨日の早朝、自動券売機で切符が購入できなかった」と申告があり発覚した。

 同社によると、久宝寺駅の駅員は本来、午前4時10分までに起床し、4時30分までに券売機前のシャッターを開けなければならないが、寝坊したために、4時50分発の難波行き始発電車までに、シャッターが開けられず券売機が使えない状態だった。

 久宝寺駅の駅員は起床後、隣の八尾駅に起床連絡を入れるのが規則になっているが、連絡がなく、電話も出なかったため、八尾駅の駅員が久宝寺駅に向かい、シャッターを開けた時は始発が出た後の4時52分だった。

 寝坊した駅員は、シャッターを上げた際の警報音で目が覚めたという。

 自動改札機はタイマーにより4時頃から利用可能であったため、約25名いた乗客のほとんどは定期券などで自動改札を通った。

 ホームなどに設置した防犯カメラなどで確認したところ、始発電車に乗り遅れた乗客はいなかったが、切符が購入できなかったという申告があった乗客が1名いた。

 駅員は「乗り遅れた乗客がいなかったので、報告しなくていいと思った」として、上司に報告していなかったが、乗客からの通報で発覚。駅員は寝坊の理由を、「仕事で疲れていた」と話しているという。

 同社では「指導教育を徹底し、同様の事象を2度と発生させないよう努めてまいります」とコメントした。

 人間である以上、寝坊に限らず、何が起きるか分からない。再発を防止するためには、たとえ小さな駅であっても、宿直または始発時の対応人員を2人以上の体制にする必要があると思われるのだが…。
(蔵元英二)

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