「週刊ポストがなぜ韓国特集を組んだかといえば、売れるからだが、ではなぜ売れるかといえば、日本人が韓国に対して怒っているからです。それはあまりに韓国が日本に対するヘイト行為で暴走しているからに他なりません。忘れられている感もありますが、韓国の国会議長が昭和天皇に対して元慰安婦に謝罪を要求し、当然のことながら日本が抗議すると『盗人猛々しい』と開き直ったことなどは、普通の日本人なら怒って当然でしょう」(韓国ウオッチャー)
さて、ワイドショーが最近取り上げないのが北朝鮮である。その北朝鮮の独裁者、金正恩党委員長の実妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が8月24日、宣徳(ソンドク)から発射された「超大型放射砲」の試射現場に視察者の1人として登場した。
「与正氏が武器発射現場に姿を現したのは初めてでしょう。正恩氏は重要な軍事活動の現場に党副委員長らを帯同したことはありますが、第1副部長級の与正氏を同行させたのは異例ではないでしょうか。7月8日の金日成主席が死去してから25年となった追悼大会では、主席団の中で序列9位の座にありましたし、すでに周知ですが南北、米朝、中朝首脳会談への随行など、党宣伝扇動部第1副部長の役職にそぐわない仕事をしています。一時ウワサとして浮上した麻薬中毒説を一掃するかのような演出です」(北朝鮮ウオッチャー)
正恩−与正の関係は、金正日総書記時代に築かれていた実妹、金慶姫(キム・ギョンヒ)元軽工業部部長の関係と比較される。しかし、慶姫元部長が金総書記の“影の補佐”だったことに比べると、正恩氏に随行する頻度や行事の重要さから与正第1副部長の方が、慶姫元部長よりも影響力が大きいのは明らかだ。
そのスピード出世ぶりは、正恩氏の孤独を端的に表している。