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【週刊テレビ時評】舞台裏で大騒ぎとなった日テレ「明日ママ」 視聴者からはソッポ向かれた!?

 初回放送(1月15日)後、ドラマの舞台となった児童養護施設「コガモの家」での描写や、「ポスト」といった子どもたちのあだ名などを巡り、賛否両論が渦巻いた日本テレビ「明日、ママがいない」(芦田愛菜主演/水曜日午後10時〜)は、どうやら視聴者からも、すっかりソッポを向かれてしまったようだ。

 同ドラマは、赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を設置する慈恵病院(熊本県熊本市)から放送中止を要請され、全国児童養護施設協議会と全国里親会から内容改善を求められた。

 2月4日に、同局は全国児童養護施設協議会に対して、文書で回答。施設のこどもたちに謝罪するとともに、内容改善を約束した。

 同5日、全国児童養護施設協議会は、「一定の改善が図られると受け止めた。引き続き見守りたい」と評価し、慈恵病院は「放送中止要請」を撤回したが、全国児童養護施設協議会は“公の場での謝罪”を求めた。

 その後、同局は何のコメントも出していなかったが、24日の定例会見で、大久保好男社長が「私たちとしては、文書で関係団体に示した見解でご理解いただきたいと思っています。当面、それ以上の対応は考えていません」とコメント。ドラマは当初の予定通り、全9話を放送する予定で、このまま最終回に向かいそうな気配となってきた。

 降板したスポンサー問題に関して、大久保社長は「できるだけ早く従来の状態に戻っていただきたいと、誠意を込めてお願いしている」とした。

 肝心のドラマの視聴率(数字は以下、すべて関東地区)はどうかというと、初回=14.0%でスタートし、第2話(1月22日)は13.5%、第3話(同29日)では話題性から15.0%まで跳ね上がったが、第4話(2月5日)では13.1%とダウン。第5話(同12日)では11.6%と急落し、第6話(同19日)は11.5%と過去最低だった。一時的に数字は上がりはしたが、視聴者をつかむことはできなかったようで、ここから、再び巻き返すのは厳しいと思われる。

 また、今クールの連ドラのなかで、唯一、18.9%という高い視聴率で好スタートを切った「S-最後の警官-」(TBS系/向井理主演/日曜日午後9時〜)だが、第7話(同23日)でも12.9%で、4週連続の12%台。こちらも、再浮上は難しい情勢となってきたようだ。

 NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(岡田准一主演/日曜日午後8時〜)第8話(同23日)は16.1%で、前週より0.9ポイント上げた。
(坂本太郎)

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