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問題ドラマ「明日、ママがいない」 日テレは公の場での謝罪が必要か?

 親と離れ離れになった子どもたちが暮らす児童養護施設「コガモの家」を舞台に、子どもたちが懸命に生きる姿を描いた連続ドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系/芦田愛菜主演/水曜日午後10時〜)を巡る紛糾は、事態がこう着化した。

 初回放送(1月15日)後、赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を設置する慈恵病院(熊本県熊本市)が、「預けられた子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」として、放送中止を要請し、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会に、審議を求める申立書を送付。

 さらに、全国児童養護施設協議会と全国里親会が、「施設や里親の元で暮らす子どもが傷ついている」として内容の改善を求めた。

 日テレでは当初強硬姿勢を示していたが、スポンサー全8社が降板したことで、態度を一変。1月30日から2月1日にかけて、全国児童養護施設協議会、全国里親会、慈恵病院を訪問し、「内容に配慮するよう検討する」と伝えた。

 そして、同4日には、全国児童養護施設協議会に対して、文書で回答。「本ドラマを視聴した施設の子どもたちが傷ついたりしたのならば、重く受け止めるとともに、衷心より子どもたちにお詫び申し上げます」と謝罪。さらに、「これまで以上に、子どもたちに配慮してまいります。細心の注意を払ってまいる所存ですので、改めてこのドラマを最後までご覧になっていただきたく存じます」といった趣旨の回答をした。

 これに対し、全国児童養護施設協議会は同5日、全国里親会、慈恵病院関係者同席のもと会見し、「一定の改善が図られると受け止めた。引き続き見守りたい」と評価。慈恵病院側は「放送中止要請」を撤回したが、全国児童養護施設協議会は“公の場での謝罪”を求めた。

 “公の場での謝罪”に関して、同局は何のアクションも示さず、ホームページのトップページに掲載していた回答書の全文も削除した。現状、全国児童養護施設協議会は静観している。

 第5話(同12日)では、ポスト(芦田)など、問題とされた子どもたちのあだ名が変更されることはなかったが、施設長(三上博史)の「オマエたちはペットだ」といった過激な発言はなく、全体的にソフトなつくりに変わった印象を受けた。

 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「『明日ママ』公の場での謝罪は必要?」との意識調査を、2月5日〜15日に実施。10万3420票(男性=72.4%、女性=27.6%)の回答があった。

 その結果は、「必要ない」が7万3787票(71.3%)で圧倒的に大多数を占め、「必要ある」の2万3657票(22.9%)をはるかに上回った。「分からない/どちらともいえない」は5976票(5.8%)だった。

 「必要ない」と回答した人の多くが、「(各団体は)過剰反応」「(日テレは)クレームに負けるな」といった趣旨の認識をもったようだ。

 この問題、“決着”をみないまま、最終回を迎えてしまうのだろうか?
(リアルライブ編集部)

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