昨年12月18、19日には、大手就職情報サービス企業のリクルートが主催する「リクナビトークLIVE」が東京ビッグサイトで開催され、リクルートからは“採用氷河期”の声もあがった。リクルート広報部の伊東由理さんは「09年度入社の学生は安定志向が高い」と分析している。
会場内を見渡すと、メディアへの露出が高いソフトバンク、KDDIといった学生が飛びつきそうな企業のブースをおさえ、JR、日本郵政といった比較的地味なイメージの企業に学生が群がっていた。防衛庁や自衛隊のブースも学生の波が途切れることはなかった。
学生の安定志向が自衛隊人気に直結しているかは分からないが、会場内に設けられた神社「就職願掛け処」を覗くと、学生が就職活動に込めた願いをつづった絵馬には「銀行、公務員」「公務員になれますように」といった文字が並んでいた。
今の学生は企業に名前ではない本当の安定を求めているようだ。ホリエモンの失脚とともに学生のベンチャー志向は終えんを迎え、新時代に突入したといえる。
世の中のお父さん達、お宅のお子さんはどうですか?