さて、一日中涼める場所といえばやはりホールだろう。図書館という選択肢もあるが、物音ひとつにも気を配らなければならないあの独特の雰囲気が苦手である。本を読もうにも、静かすぎて逆に集中できないのだ。まあ、あれこれ考えても9割方、選択肢はホールなんだけど。
今日は夕方までに帰宅しなければならないので、打てる台は限られてくる。こういう時は、庶民の味方・甘デジで遊ぶのが一番だ。最近は甘デジや1パチといった「遊べるパチンコ」に力を入れているホールが増えている。いろいろな機種を気軽に楽しめるのは甘デジならではの魅力だが、それでも一番人気は海シリーズだ。甘海専用コーナーを設置しているホールも多く、新海や大海全盛期を彷彿とさせる賑わいである。
ちなみに甘海はこれまでに4シリーズが登場していると記憶しているが、それぞれ微妙にスペックが異なるのが面白い。初代の白海が最も甘いが、さすがに設置店も随分減ったし甘い分だけクギも渋め。今打つならアグネス・ラムとタイアップした通称“赤海”をオススメしたい。
というわけで本日は赤海と対戦。1パチコーナーでないことを確認(先日間違えてしまったため)し実戦を開始すると、66回転目にノーマルリーチであっけなくタコが3つ揃いになった。が、STも時短もスルーし、出玉もサクッと飲まれて再び現金投資へ…。
追い銭すること2000円。138回転でマリンちゃんが悪い流れを止めてくれ、大ハマリの回避に成功。さらにSTでもマリンちゃんが1絵柄をビタッと止めてくれ2連。いずれも6Rだったのでこれで出玉はおよそ1200個といったところだろう。
続いての大当たりは168回転目とやや遅かったが、なんとか持ち玉で凌いだ。そしてこの大当たりから本日1回目のビッグウエーブが到来。時短引き戻しを含む8連で、約5000個の出玉をゲット!
さらに105回転で手に入れた大当たりが3連まで伸び、一気に安全ゾーンに突入した…と言いたいところだが、次の大当たりは222回転目。一見するとたいしたことがないように思えるが、甘デジでここまでハマるとキツい。まあ、結果的にはこれが本日の最大ハマリだったわけだが、過去には700ハマリを食らったこともあるので、甘デジといえど油断は禁物である。
さて、222回転ハマリの後は本日2度目のビッグウエーブ。まずは時短で2回引き戻し、ここからST連確定演出が3連続で発生! さらには再び時短で引き戻す。もちろんうれしいのだが、実はさっきからトイレを我慢しているので次のSTはスルーしてくれるとありがたい…。
涼みに来たホールなのに設定温度が低すぎるため、今日はすでに6回もトイレに行っている。また、昨晩缶ビールを6本飲んだせいもあるだろう。ラウンド消化に合わせ尿意も進行中。膀胱が次第に痛くなる。
ようやく6Rを消化し終え、後は保留4つを終わらせるのみだ。と思いきや、大当たり終了後、またもやST連確定の「アグネス・ラム」の文字が浮かび上がる。さらにその次もST連で、わが膀胱は壊死寸前…。
結局、STは7連。保留をすべて消化し終えた時にはすっかり憔悴しきっていた。トイレに駆け込むと、出るわ出るわ。なんと1分近くも放尿。半袖・半ズボンという格好のせいもあるが、いくら暑がりの私でもこのホールの設定温度は異常だ。このままでは体に悪いので、大当たりを2回追加したところで本日の実戦を終了。生まれて初めて、夏の生温い風が心地良いと感じた。
帰宅後、電気店の主人がやって来た。そしてクーラーを開けてひと言。「かなり手間が掛かりそうなんで、またあらためて伺いますから…」。つまり今日はクーラーなしで過ごせということか…。とりあえず窓を全開にしてみるが、先ほど感じた心地良さは皆無。こうなりゃ全裸だ、一人裸祭り開催じゃあああ! …と開き直ってみたが、暑さにはかなわず、早々にダウン。早くクーラー直したい…。プラス2万3500円ナリ。
<プロフィール>
白覆面T 競馬雑誌の編集者を経てギャンブルライターへ。現在はさまざまなパチンコ&パチスロ攻略誌で活躍している。鋭い洞察力によって書かれる記事の数々は業界内でも定評アリ。ただし、なぜかいくつものペンネームを使い分け行動しているため、正体を知るものはごくわずか。熱しやすい性格で湯水のごとく金を突っ込む姿が何度も目撃されている正真正銘のギャンブル狂だ。