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妻をレイプした犯人の性器を切断した夫、レイプよりも重い罪に 悲惨な事件に同情の声も

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画像はイメージです

 愛する妻が犯罪被害に遭っている現場を目撃したら、いったいどんな行動をとるだろうか。海外には、過激な手段で現行犯に逆襲した夫がいるようだ。

 海外ニュースサイト『Daily Mail』は10月17日、レイプ犯を捕まえ性器を切断した男が逮捕されたと報じた。

 同記事によると、ウクライナ・ハリコフ地方の村に住む夫婦は、友人らと近所のレストランでパーティーを開いたという。午前1時ごろ、27歳の夫より一足先に妻がレストランを出たそうだ。自宅まで約300メートルの道のりを1人で歩いていた妻は、突然、25歳の男に背後から口をふさがれ、近くの茂みに連れ込まれてレイプされたという。

 妻から約10分遅れてレストランを出た夫は、帰宅途中、物音を聞いたそうだ。不審に思い、音のした茂みの方へ行ってみた夫は、妻が男にレイプされている現場を目撃。夫は男に殴りかかって妻を救出し、持っていたアーミーナイフで男の性器を切り落としたという。

 この騒動を聞きつけ近所の住人らが現場に集まり、警察や救急車を呼んだそうだ。

 事件直後、気が動転して現場から立ち去った夫は、10月13日の午前7時ごろ警察に自首。夫は傷害罪で在宅起訴されたという。

 一方、レイプ犯の男は病院で切断された性器の縫合手術を受けたが、男の性器が本来の機能を取り戻すかは治癒次第だという。10月17日時点で、入院中の男は逮捕されていないが、警察の監視下に置かれているそうだ。

 裁判はこれからだが、もしこの事件で有罪となった場合、夫は最高で懲役8年、レイプ犯の男は最高で懲役5年の刑に処される可能性があるという。

 村の女性たちは「レイプ犯がそのまま野放しになっていたら次は自分が狙われたかもしれない」と言って、レイプ犯に危害を加えて起訴された夫への支持を表明しているそうだ。

 このニュースが世界に広がると、ネットでは「傷害よりレイプの方が罪が軽いことに驚いた」「夫は村の女性たちをレイプ犯から守ったヒーローだ。罰を受ける道理がない。表彰して金メダルをあげたいくらいだ」「なぜレイプ犯に縫合手術なんかしたんだ」「夫の気持ちは理解できるが暴力には反対」「強姦罪の刑罰が軽い国はウクライナだけではない。もっと厳罰化すべき」「女性が夜道を1人で歩くのが悪い」「レイプ犯への罰則は性器切断や去勢で決まり」といった様々な声が挙がっていた。

 ネットの声には、レイプ犯に対する刑罰が軽すぎるのではないかといった意見が多く寄せられていた。では、日本のレイプ犯罪の罰則は諸外国と比べてどうなのだろうか。

 大阪弁護士会のHPによると、日本では2017年7月の刑法改正に伴い強姦罪は「強制性交等罪」に名称を変更。法定刑は懲役5年以上20年以下だという。

 2019年2月に発表された、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウの「10か国調査研究 性犯罪に対する処罰 世界ではどうなっているの?」によると、日本の強制性交等罪に当たるレイプ罪の法定刑は、スウェーデンが2年以上6年以下の拘禁刑、ドイツが6月以上5年以下の自由刑、フランスが15年以下の拘禁刑、また、韓国ではレイプした者は3年以上の有期懲役に処されるという。

 これを見ると、日本は諸外国に比べレイプ犯罪の罰則が強化されているようにも思える。しかし、同NGOによると、強制性交等罪の成立には「暴行又は脅迫を用いた」性行為であることが要件になるという。これに対し、イギリス、米国・ニューヨーク州、ドイツなどは暴行や脅迫等がなくてもレイプ罪が成立し、暴行や脅迫等の要件を求める国でも、日本よりレイプ罪の処罰対象が広いそうだ。

 レイプ犯の身体的な傷は完治する可能性がある。しかし、レイプ被害者の心の傷は一生癒えることがなく、レイプ犯罪の罪は深い。

記事内の引用について
Husband cuts off rapist's penis after seeing his own wife being sexually assaulted near their home in Ukraine - and now faces a longer sentence than her attacker
https://www.dailymail.co.uk/news/article-7583121/Husband-cuts-rapists-penis-seeing-wife-assaulted-near-home-Ukraine.html

大阪弁護士会「法律トピック」刑法の一部が改正されました
https://soudan.osakaben.or.jp/?p=130

国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ「10か調査研究 性犯罪に対する処罰 世界ではどうなっているの?」(2019年2月)
http://hrn.or.jp/wpHN/wp-content/uploads/2019/02/7ac987825f7784b1e42cdf75068d6e83.pdf

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