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なぜ、『セックス・アンド・ザ・シティ2』が女性たちの支持を集めるのか?

 現在第2弾が大ヒット公開中のセックス・アンド・ザ・シティ。もともとドラマだったこの作品がスタートしてから約13年。お世辞にももう“若い”とは言いがたいNYの高給職に就くアメリカ人女性4人の恋や生き方を描いたこの作品が、なぜ遠い海を越えて世界中で愛されるのか。

 この作品は、当初30分のドラマシリーズで、日本では衛星放送のWOWOWのみで視聴する事が出来た。当時は独身の女性弁護士の恋を描いた「アリー・マイラブ」(キャリスタ・フロックハート主演)というドラマがヒットし、米国人OLの意外に身近な姿に多くの日本人女性が共感していた時期。アリーのあけすけにも十分驚いていたところへ始まった「セックス・アンド・ザ・シティ」はさらに性に関する“女のホンネ”に迫ったな内容になっており、30分に凝縮された時間の中で誰もが興味をもつ他人のセックス・ライフを覗き、タブーとされていた女性目線での性をコミカルかつ赤裸々に描いた。この作品に登場する最新ファッションに身を包んだ華やかな4人のビジュアルは、女性たちが過激な「性」について語ったこのドラマを見るカムフラージュとして機能。SATCは瞬く間に世界中で人気になった。

 30代でスタートした女優たちのリアルな生活の中にも結婚や出産、離婚などのゴシップがリンク。セレブ・ブーム到来とともに、演じる彼女たちもまさに人生においてもっとも濃い部分をさらけ出した傑作に成長した。

 ドラマシリーズに比べて派手になりすぎだとか、登場人物の内面が描けてないという意見もあるが、世界的不景気の真っ只中にある2010年、これほど豪華絢爛でバブリーな映画を送り出せるハリウッドの衰えぬパワー、一時の夢心地を味わうには最適な映画ではないか。

『セックス・アンド・ザ・シティ2』
監督:マイケル・パトリック・キング
出演:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソン

公開日:6月4日(金)、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー

(C)2010 New Line Productions, Inc. and Home Box Office, Inc.
配給:ワーナー・ブラザース映画

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