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大ブレイク必至となってきた波瑠 朝ドラ「あさが来た」が絶好調!

 9月28日に放送開始したNHK連続テレビ小説「あさが来た」(波瑠主演/月〜土曜午前8時〜)が絶好調だ。

 その週平均視聴率は、第1週が20.3%(数字は以下、すべて関東地区)、第2週が20.2%と、それほど高くはなかった。全話平均視聴率が19.4%とイマイチだった前作「まれ」(土屋太鳳主演)は、第1週=20.6%、第2週=21.0%で、スタート当初では、「あさが来た」は「まれ」を下回った。

 ところが、「まれ」が第3週から降下していったのに対し、「あさが来た」は逆に視聴率が上向いて行った。第3週=21.4%、第4週=22.3%、第5週=22.8%、第6週=23.1%と、週を追うごとに右肩上がりにグングン上昇。

 さらに、11月9日月曜(第37話)には24.5%で自己最高視聴率を記録。翌10日火曜(第38話)には、24.8%をマークして、自己最高記録を更新した。

 この好調ぶりが維持できれば、「花子とアン」(14年度前期/吉高由里子主演)の22.6%(全話平均)、「ごちそうさん」(13年度後期/杏主演)の22.4%(同)を超える可能性も十分出てきそうだ。

 「あさが来た」は、京都の豪商の次女・今井(白岡)あさ(波瑠)が、大阪の両替商・加野屋に嫁ぎ、商才を発揮して、実業家となり、日本初の女子大学設立に尽力する姿を描いた作品。

 ヒロインの波瑠のみならず、その夫役・玉木宏、義父役・近藤正臣、父役・升毅、姉役・宮崎あおい、その義母役・萬田久子ら、メインキャストのキャラが、それぞれ際立って光っており、ストーリー展開とともに、それが視聴意欲をかきたてているようだ。

 11日には追加キャストとして、瀬戸康史(来年1月30日〜)、辻本茂雄(同18日〜)、小芝風花(同30日〜)が発表され、新たな視聴者層の取り込みにも余念がない。

 06年に女優デビューした波瑠は、これまで数多くのドラマ、映画に出演してきたが、正直なところ、端役が多く、これといった代表作がなかった。

 朝ドラのオーディションには過去3度挑み、「てっぱん」(10年度後期/瀧本美織主演)、「純と愛」(12年度後期/夏菜主演)、「あまちゃん」(13年度前期/能年玲奈主演)で落選。執念ともいえる4度目のチャレンジで、ようやくヒロインの座を射止めた。

 完全に上昇気流に乗った「あさが来た」だけに、波瑠がブレイクするのは間違いなさそう。意外にも、苦労人といえる波瑠に、ようやく“春”がやってきたようだ。

(坂本太郎)

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