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「あさが来た」はまずまずのスタートだが… かげりがみえる朝ドラ・ブーム

 9月28日にスタートしたNHK連続テレビ小説「あさが来た」(波瑠主演/月〜土曜午前8時〜)が初週(同28日〜10月3日)の放送を終えた。

 視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は初回が21.2%で、6作連続で大台超え。第1週の週平均は20.3%とまずまずで、なんとか大台を確保した。前作の「まれ」と比較すると、初回視聴率は同じ。初週視聴率は「まれ」が20.6%で、それを下回った。

 「あさが来た」第1週の日ごとの視聴率は9月28日月曜=21.2%、29日火曜=20.3%、30日水曜=19.9%、10月1日木曜=20.9%、2日金曜=21.1%、3日土曜=18.4%。週平均では大台を超えたが、20%を割る日が2日もあった。

 朝ドラといえば、13年度前期の「あまちゃん」(能年玲奈主演)が「じぇじぇじぇ」の流行語を生み、ロケ地に観光客が押し掛けるなど、社会的な現象を巻き起こす大ヒットとなった。平均視聴率は20.6%と、それほど高くはなかったが、「あまちゃん」が朝ドラ・ブームに火をつけた。

 その後も、朝ドラの平均視聴率は好調で、「ごちそうさん」(杏主演)=22.4%(正月特番は除く)、「花子とアン」(吉高由里子主演)=22.6%、「マッサン」(玉山鉄二主演/ヒロイン=シャーロット・ケイト・フォックス)=21.1%と4作連続で大台を突破した。

 しかし、前作の「まれ」(土屋太鳳主演)は平均19.4%で20%を超えることはできず、連続大台記録もストップ。「あさが来た」も第1週の視聴率を見るかぎり、早くも18%台を記録するなど、勢いが感じられず、「あまちゃん」以降続いていた朝ドラ・ブームにかげりがみえた感は否めない。

☆2010年度以降の朝ドラ平均視聴率ランキング

1位 「花子とアン」(14年度前期) 吉高由里子主演 22.6%
2位 「ごちそうさん」(13年度後期) 杏主演 22.4%
3位 「マッサン」(14年度後期) 玉山鉄二主演、ヒロイン=シャーロット・ケイト・フォックス 21.1%
4位 「梅ちゃん先生」(12年度前期) 堀北真希主演 20.7%
5位 「あまちゃん」(13年度前期) 能年玲奈主演 20.6%
6位 「まれ」(15年度前期) 土屋太鳳主演 19.4%
7位 「カーネーション」(11年度後期) 尾野真千子、夏木マリ主演 19.1%
8位 「おひさま」(11年度前期) 井上真央主演 18.8%
9位 「ゲゲゲの女房」(10年度前期) 松下奈緒主演 18.6%
10位 「てっぱん」(10年度後期) 瀧本美織主演 17.2%
11位 「純と愛」(12年度後期) 夏菜主演 17.1%

(坂本太郎)

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