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アントニオ猪木が東京スポーツに宣戦布告!

 IGF会長・アントニオ猪木が、東京スポーツ新聞社(以下、東スポ)にケンカを吹っかけた。

 猪木は6月11日、会見を開き、8月27日に東京・両国国技館でビッグマッチを開催するプランであることを明言した。

 8月27日といえば、東スポが主催者となり、新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの3団体による夢のオールスター戦〜東日本大震災復興支援チャリティー興行(日本武道館)が開催される。猪木はあえて、その同じ日に興行戦争を仕掛けようというのだ。「別に同じ日にぶつけなくてもいいんだけど、話題としておもしろいでしょ」と猪木。当日はオールスターメンバーの武道館に対抗して、「みんながビックリする、ひっくり返し」で勝負するという。

 5月下旬から、ドイツ、オランダ、オーストリアの欧州3カ国を視察した猪木。オランダではK-1のアーネスト・ホースト(引退)、ピーター・アーツらとも食事会で会談し、彼らの門下生の売り込みも殺到したという。

 また、スーパー・ヘイト選手(本名=平井伸和)に関する報道姿勢が原因となり、東スポに個人的な取材拒否を通告した全日本プロレス前社長・武藤敬司の参戦にもまんざらではない様子で、武藤の出場が実現すれば、より東スポへの対抗意識が鮮明となる。

 並の人間なら、夢のオールスター戦のウラでビッグマッチ開催など思いもつかないが、ここがまた猪木らしいところ。猪木は「今までやってきたものとは違うものをやりたい」とも語っており、オールスター戦からはずされた団体の大物選手、意外な大物格闘家が、猪木興行に集結するかもしれない。
(落合一郎)

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