会見には、オカダ・カズチカとの新王者決定戦を制して、第3代IWGP世界ヘビー級王者となった鷹木信悟が出席。鷹木は「昨日、バックステージでも言ったけど、ほんとホッとしてるっていうのが俺の一番の気持ちだったかな。だって、オスプレイと福岡でやった時、『背水の陣だ』『崖っぷちだ』って言って、そこで負けたから『俺、しばらくは出れねーな』なんて思ってたんでね。ほんと運が良かったのかわかんねーけど、そんな中、オスプレイが全治未定でイギリスに帰ったということで、『言うだけいってみよう』とそういった中でタイトルマッチが決まって、『オカダもよく出てきたな』と思うよ。彼は彼で病み上がりで不安な部分があったと思うけど、オカダを百戦錬磨のトップ中のトップの男だから、俺は何にもそんなことは気にせず、120パーセントの鷹木信悟でぶつかったけど、昨日の試合なんか振り返ってみると、最初の5分ぐらいなんかオカダ、息も上がってるように見えたから、もしかしたら病み上がりなのが影響してるのかな。それとも、『これはオカダの戦略なのかな』なんてことを考えながら、ちょっと攻めさせてみたり、じゃあ今度は行ってみようなんて思ったけど、ほんと試合後半はそんなことを考える余裕もなかったけど、ただ一つ、俺の中で俺らしくないと思うけど、決めてたことが一つ、『レインメーカーだけは絶対に食らっちゃいけねーな』と」と試合を振り返った。
「まあでも、オカダ、棚橋(弘至)とかいるけど、俺は内藤(哲也)とか飯伏(幸太)のような同世代の人間に負けるのが一番イヤだから、やっぱりアイツらと競争してきたっていうのが常に……。これはもう飯伏がデビューして、内藤なんかは浜口道場の時から一緒なので、俺は新日本に来た理由はいろいろあるけど、やっぱ飯伏を追いかけてきたっていうのは過言じゃないんだよね。『飯伏幸太とはしかるべき場所でやるんだ』と。もともとは新日本にいない2人だけど、気付いたら俺が対戦したい相手がほとんど新日本にいたんで、『これは俺自身も新日本に行くしかないな』っていう気持ちが何年も前からあったんで、そういう中で2018年10月8日ね、新日本に初参戦してそこから2年と8か月か……」と続けて感慨深げな表情を浮かべる。
さらに、「まあ、飯伏も何を考えてるのかわからないけど、昨日リング上で『イエスかハイか、ここで答えてみろよ』『このタイトルマッチをやるのか?』って聞いてみたけど、なんかイエスでもノーでもないけど『やってやるよ』と言ったんで、飯伏幸太とこのベルトを賭けてタイトルマッチ、しっかり組んでもらうよ、新日本には。俺はもう飯伏とやれるんだったら、場所はどこでもいいかなと。ただ、チャンピオンとして俺から要望を言わせてもらうと、飯伏幸太って何考えてるかわからないんでね、何度も何度も対戦して、アイツの気持ちを確かめたいっていうのもあるんで、できれば前哨戦は何度か組んでもらえたなと思うんで。あと場所は会社に任せるので、新日本に」と続けて、飯伏とのタイトルマッチの日時、会場は新日本に一任するとのこと。
「俺はこうやって第3代IWGP世界ヘビー級王者となったけど、別に俺は何も変わらないよ。いつも通り鷹木信悟らしく、元気ハツラツに暴れ狂うつもりなんで。ということで、俺の言いたいことは以上です」と最後は鷹木らしい発言で会見を締めた。
今後は飯伏とのタイトルマッチがいつになるのかが、注目される。
(どら増田)