浅田次郎氏の短編小説を映画化。父を知らずに育った高校生と、引退を勧告されたプロボクサー、スナック勤めの天涯孤独な女。偶然の出会いから始まった三角関係の共同生活を通して、3人がそれぞれの心の傷を乗り越え、新たな一歩を踏み出すという内容。
初主演の賀来は「最初に話を聞いたときは吐きそうになった。しかし現場ではスタッフの方々に孫のようにやさしくしてもらいありがたかった」と振り返り、賀来が演じる高校生に思いを寄せる同級生役の大島は「今回の役はほとんどストーカーみたいですが、好きだからこそという純粋な気持ちがみなさんに伝われば」と意気込んだ。
また、2作目の監督を務めた鈴井は「はっきりいって地味な映画。今の時代には向いてないかもしれない。宣伝費もあまりないので、みなさんの口コミでこの映画を宣伝してください」と最初のクールなたたずまいから一転、熱弁を振るい、会場の笑いを誘っていた。