それによると、乾電池やガソリンなど、不足している物資を不当な値段で販売しようとしたり、建設業者を名乗り家屋の改築を騙り詐欺を行う。さらに、被災地への募金を名目に金を騙し取ろうとするなどの行為をする不審な人物がいれば、最寄りの警察に連絡してほしいとしている。
こうした震災の最中にも、「携帯電話番号を変えたので、メモしてほしい。明日電話をする」と息子を装う振り込め詐欺や、警察官や金融機関の職員を騙り、キャッシュカードなど持ち去ろうとする電話が各地にかかってきている。
振り込め詐欺の被害は、3月に多く発生すると言われている。昨年(平成22年)は7億5491万円、一昨年(平成21年)の3月の被害総額は9億2796万円と、一年間のなかでも極めて高いものになっているので注意が必要だ。
私たちが震災の被害に目を奪われるなかでも、詐欺師たちは私たちを騙そうと虎視眈々と狙ってくるので、充分な注意を払わければならないだろう。
(「悪徳商法記者」多田文明)