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日銀総裁人事で福田首相を追い詰めた小沢一郎“居留守”作戦

 福田康夫首相が次期日銀総裁人事で崖っぷちに追い込まれた背景に、民主党の小沢一郎代表の影がちらついている。
 円高ドル安、株価低迷という超緊急時の失態。武藤副総裁の昇格案にかたくなにこだわるのは、当初は同案に小沢氏も理解を示していたためとの見方がある。ところが、小沢氏が来年度予算の衆院強行採決をきっかけに“武藤NO!”に方針転換したのが悲劇の始まり。自民党幹部によると、小沢氏は最近、首相サイドからの電話にも出なくなったという。

 孤立した首相は17日の政府与党連絡会議では、「民主党の考えがよく分からない。それが分からないのに決めるのは大変だ」とあまりに情けない発言をしたとか。電話をかけた相手に居留守を使われる首相など前代未聞といっていい。
 一方の小沢氏は、福田首相が緊急時にもかかわらず夫人と日曜日にオペラデートを満喫したことを聞き及んで「何をやっているんだ?」とあきれるばかり。一部報道によると、次善の策を打てない福田首相を「知恵がない」などとばっさり切り捨てたという。

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