山根会長は、待ち合わせ場所に現れず大幅に遅刻したほか、冒頭から自身の親族をフルネームで連呼。さらには番組終了間近で、元暴力団の組長から3日以内に引退するよう圧力を受けた事実を告発など、近年まれに見る放送事故寸前のインタビュー映像となっていた。
結果、山根会長が実在する暴力団の名前を出してしまったことから今後、山根会長がテレビに生出演する機会は失われてしまったはずで、かなり貴重な映像だったと言える。
また、日テレ社内では、山根会長を生出演させた『スッキリ』スタッフのほか、司会の極楽とんぼ加藤浩次に高い評価の声が強まっているという。加藤は司会およびインタビュアーとして視聴者が聞きたいことを一つ一つ山根会長にぶつけたほか、言葉選びに癖のある山根会長の発言を噛み砕き、視聴者へ届けた姿勢が高く評価されているのだ。
「加藤さんは、12年の長きに渡り『スッキリ』の司会を担当しているほか、毎週日曜の『がっちりマンデー!!』(TBS系)では、テレビ出演に慣れていない一般企業の社長とトークを行うなど、団体トップから話を聞き出すことに関してはプロ中のプロ。例え、他の番組が山根会長をブッキングできても、コントロールすることは難しかったでしょう。まさに加藤さんおよびスッキリスタッフだからこそできた芸当だと思います」(某制作会社ディレクター)
『スッキリ』は平均視聴率が5〜6%と、同時間帯の情報番組のなかでは低く、改編期を迎えるたびに、編成から「放送打ち切り」が提案されるほど低視聴率に苦しんでいる。
しかし、今回の山根会長独占インタビューという「大金星」とも言える活躍は、日テレ上層部から「社内表彰モノ」との声も強く、数年間は打ち切りの可能性は消えたと思われる。
やはり12年間のキャリアは伊達ではなかった…!