同連盟への告発内容は、パワハラ、試合用のグローブをめぐる独占販売の疑惑、2016年岩手国体での不正審判疑惑など12項目にも上る。当事者の山根会長は同日3日、『スッキリ』(日本テレビ系)に生出演し、騒動について謝罪しつつも、告発内容の事実は否定。暴力団に脅されたことを告白して話題となっていた。続いて山根会長が出演を予定していた『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)は、放送直前になってキャンセルとなった。
番組の序盤から坂上忍は、山根会長が奈良県連盟の元役員で、奈良県の選手に有利判定が出ていたのではという“奈良判定”について「勝ってしまった奈良の選手が、岩手の選手に対して“ごめんね”と謝っているということが全てを物語っている」と苦言を呈した。その後、坂上は2016年11月に愛媛県で行われたボクシングの大会を訪れた山根会長の写真パネルを見せ、大勢の黒いスーツ姿の男性、学生たち、審判員たちが出迎えたことを指摘し「(審判を)試合前に出迎えさせる時点で力関係の植え付け」をしていると厳しく非難した。
この写真を見た土田は、日本ボクシング連盟を「古い体制」と断罪した上で、「(山根会長に対して)周りの人たちが過剰になってるんでしょうね。忖度がすごく働いてるのかなと。でもそうさせてるのはこの人なんだろうな」と、間接的であるにしろ山根会長から周囲に圧力がかかっていたとの見解を示した。
同番組でゲストに有無を言わせず持論を展開したり、不快感を露わにすることが多い坂上。そのためかネット上では、「坂上忍さん、アナタも人の事言えないんじゃないの?」「坂上のパワハラ垂れ流しでよくやれるよ」「坂上もテレビ局に忖度されまくりだろ」などと、坂上を批判する意見が寄せられた。
また、土田にも同じく「『殺すぞ』言うお前も問題だぞ土田」「自分は謝罪しないのに他人は批判できるの?」「坂上忍と土田と山根会長で恫喝トリオ結成すればいい」などと、過去に同番組で問題となった発言を非難する声が見られた。
告発状に反論する山根会長にも非難の声は集中しているが、坂上や土田も改めてこうした声に耳を傾けるべきなのかもしれない。