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「西田隆維の映画今昔物語」 第17幕 私の週末日記

 <今日のテーマ>自分なりにやりきりました!!

 7月3日土曜、今年初めてのオーディションに行ってきました。オーディション?? この言葉を聞いたり見たりしたことのある方は大勢いらっしゃると思いますが、実際に「受けたことがある!!」という方は少ないと思います。
 私が今回受けたオーディションは舞台のオーディションでした。内容は質疑応答から始まり、数分間の自由演技、そしてプラス歌を歌ってもいい!!(歌わなてもOK!!)、最後に再び質問という形式でした。
 自由演技…どうしよう(汗)?? と頭を悩ませていたオーディション前日の金曜日は、兼ねてから食事をしましょうという先輩との約束がありました。もちろんドタキャンなどできるはずもなく、私は新橋の集合場所へと向かいました。
 先輩は後輩を連れてきましたが、私より年上の後輩なため、事実上私が一番の後輩です。話を聞いていても私の頭の中は自由演技のことでいっぱいでした。そのため事情を話して中抜けさせてもらいました。
 そして近くの喫茶店へ移動しました。途中何度も「お兄さん○○円にしときます」と、声をかける呼び込み。普段だったら耳をダンボにしますが、この日ばかりは無視です。
 喫茶店に入り、一杯のコーヒーを飲みながらブツブツ言う金髪男はちょっとした“危険人物”です。

 ところが、一旦閃きだすと悩んでいた自分の頭の中に嘘のように次から次へとアイデアが浮かんでくるのです。そうなったら、実戦したい衝動にかられチビチビ飲んでたコーヒーを一気に飲み干して店の外へ…。
 路上での一人芝居の開始です。金曜夜の新橋といえば、人目も憚らず芝居をしてるような人たちで溢れかえっていますので、喫茶店でブツブツ言っているよりはかえって仲間たちに囲まれた開放感がありました。そんな時、先輩から一本のメールです。
 「オレら今からパチンコ打ってから3軒目行くよ」…時計は21時30分を示していました。
 2次会がパチンコですか(苦笑)…って、23時まで打ってそこから3次会(汗)…「よし、帰ろう」と決意できた瞬間でした。

 部屋に戻りキッチンタイマーで時間を計り「よーい、スタート」…おかしい? やればやるほどつまらない演技と感じてしまう。しかし自分を信じてやるしかない!!
 当日の朝、いつも通りの社長とのランニング中、「思い切ってやってきて下さい。合格ですよ」との軽いようで重い、重いようで軽い社長のアドバイスを受け、いざ会場へ…。
 私と年齢的に近い監督との対面でしたが、緊張を解きほぐすようなもの優しい喋りでの質疑応答を終え、続いて演技…自由演技がやってきました。うまいかへたかというよりも気持ちよく演じられた自分がそこにいました。
 調子よくなった私は、歌うつもりのなかった歌まで歌ってしまいました。尾崎豊の『I LOVE YOU』です。もちろん途中で歌詞がわからなくなり「ラララララ〜」となってしまいましたが…。
 あとあと考えると、こんなにも「ラ」が連続する曲って、大黒摩季の『LA・LA・LA』とさだまさしの『北の国から』(こちらは「ア」ですが…)しか聞いたことがないと思います。
 その場で苦しさを感じ取った監督は「OKですよ」と言ってくれ、監督と握手をして会場を後にしました。
 今年一発目の私のオーディションはこうして幕を閉じました。

<プロフィール>
 西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ
 陸上超距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。
 09年2月、現役を引退、俳優に転向する。10年5月、舞台『夢二』(もじろう役)でデビュー。ランニングチーム『Air Run Tokyo』のコーチも務めている。

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