王座統一をやってのけた中邑にまたまた絶好の舞台が用意された。
17日の両国大会で3代目ベルト保持者だったカート・アングルとの王座統一戦に勝利して、IWGPヘビー級統一王者となった中邑。この日の会見ではニュージャパンカップ(以下=NJC)の開催概要が発表され、同NJC覇者と3月30日の東京・後楽園ホール大会でV2戦を行うことが決まった。
統一王者として2代目か3代目のどちらのベルトを使うかについてはあらためて「一部で4代目っていう報道もありましたが、それはIWGP実行委員会に任せます」とコメント。その上で会見に同席した菅林直樹社長が、近日中にIWGP実行委員会で今後のベルト使用に関しての協議をすることを明らかにした。ベルト問題の決着は先送りされ、中邑は次なるステップを目指すことになった。
アングルとの激闘の余韻も冷めらやぬ中、中邑には早くも想定外のチャンスが巡ってきた。次期シリーズの開幕戦となる3月9日の愛知大会でジャイアント・バーナードと組み、IWGPヘビー級タッグに挑戦することが決定したのだ。
中邑は「いま知ったんですが、バーナードとは親しいし、彼と組むなら良いタッグになる」とニヤリ。続けて現王者チーム真壁刀義&矢野通組にも「彼らにとっても初めての防衛戦で気負いとかスキができるでしょうから、チャンスは十分にある」と早くもベルト奪取への手応えを口にし、2冠奪取に闘志をたぎらせた。
王座統一とともに思ってもみない次なるチャンスが舞い込んできた中邑。勢いに乗る真王者が、今度は2冠王を目指す。