昔新聞にそんな記事が載ったこともある。
《10年で女性370人殺害》という2003年10月25日の東奥日報夕刊の記事だ。
情報をかいつまめば、〔殺害はメキシコ北部シウダフアレスに集中・被害者は14〜18歳の女性ばかり・多くが四肢ほかの切断・犯罪学のオスカル・マイネス教授のコメントとして「捜査当局とつながった企業家や麻薬組織と関係のあるプロ集団の犯行だろう。犯行の場面を撮影して売るのが目的だ」〕…というような内容の記事である。
しかし、これは通信社の記事だ。おそらく日本人でこんなことを取材した記者もいないだろう。
日本人女性は大丈夫なのだろうか。
歌舞伎町で人身売買にかかわったことのあるというA氏は言う。
「歌舞伎町では、行方知れずの日本人女性のうち、麻薬被害に遭い知らないうちに東南アジア方面に売られる女が時々いる、というのはもっぱらの噂です」
米国映画<ホステル>では、闇組織に拉致され、凄絶な拷問を受ける日本人女性も出てくる。
ひょっとして日本人女性はかわいいので世界中のこんな恐ろしい組織から狙われている、ということなのかもしれない。
「うちの関係で、親が1000万円で10歳のわが子の陵辱ビデオに同意したことがある。そんな世の中です。海外では人を殺すことも娯楽作品にして儲ける…ありえない話ではないですね」(同氏)
いくつかネットでスナッフビデオを見てみた。
火あぶり、粉々、手遅れのジャンキーが麻薬を与えられ代償としてナイフで…まあ、いろいろだ。
「これ、全部嘘でしょう(笑)」事情に詳しいある編集者は笑いころげる。
でも筆者のほうは、(本当に人が死んでいっているのかは意外と映像を見てもわからないなあ…)という感想を持った。