「命をかけて頑張りたい。まだまだ自分は甘い部分がある。もっともっと強くなって殻を破って行きたい。お笑いでは受け身ですが、ボクシングで受け身はダメ。相手を無視して殴りかかっていくことを相方(山里亮太)で練習したい」
山里は当初、しずちゃんがボクシングに夢中になることをこころよく思っていなかったという。ただ、強化選手に選考されると、「(丹下段平ばりに)アイパッチをつけてセコンドにつく!」と調子に乗っているらしいとか。もちろん「絶対にセコンドは嫌」とダメ出しされているが…。
現在は75kgをキープしており、ミドル級として参加する合宿ではスパーリングが中心となる。「まだ実践がない。試合をやらせてもらえるなら試合に勝ちたい。目の前の試合に勝つことだけを考えたい」
2008年、テレビドラマでボクシングを目指す女性を演じたことがきっかけでボクシングにはまり、いろんな出会いを経てロンドン五輪に照準を合わせた。持ち前の根性で本格的なトレーニングに励み、色メガネで見ていた連盟関係者をびっくりさせた。「3時間くらい休まずにやっている。終わったら泣いているんですよ。なんで? と聞いたら『うまくできないから』って。お笑いの人で大丈夫かな、と最初は思っていたけど、素晴らしい。何としても強くなりたい気持ちが伝わってくる」(連盟役員)
夢の実現に向けた「五輪ロード」がスタートした。