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【週刊テレビ時評】キムタク主演「PRICELESS〜」最終話は18.7% 民放連続ドラマ視聴率年間トップは米倉涼子主演「ドクターX〜」

 来春まで放送が続くテレビ朝日系列「相棒Season11」(水谷豊主演)を除く、すべての秋ドラマが終了した。

 高視聴率をマークしていた木村拓哉主演「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」(フジテレビ系列=月曜日午後9時〜)最終話(第10話=12月24日)は30分拡大放送となったが、その視聴率(以下すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)は18.7%だった。

 20%を超えたのは第8話(10日)の20.1%だけで、全話平均の視聴率は17.7%で、米倉涼子主演「ドクターX〜外科医 大門未知子〜」(テレビ朝日系列=木曜日午後9時〜)の平均19.1%には及ばなかった。

 キムタクがフジのこの月9枠の連続ドラマに出演するのは、10年5月〜7月に放送された「月の恋人〜Moon Lovers〜」以来、約2年ぶりだったが、「月の恋人〜」の平均16.8%を上回った。だが、キムタクが前回、出演した連続ドラマ「南極大陸」(TBS系列=11年10月期)の平均18.0%には一歩及ばなかった。

 10月期全体では「ドクターX〜」、「PRICELESS〜」、「相棒」以外の連続ドラマは低調。この3つのドラマに続いたのは、フジテレビ系列「結婚しない」(菅野美穂主演/木曜日午後10時〜)の平均11.8%、日本テレビ系列「悪夢ちゃん」(北川景子主演=土曜日午後9時〜)の平均11.5%。逆にワーストは、「ドクターX〜」と全面対決になったTBS系列「レジデント〜5人の研修医」(仲里依紗主演=木曜日午後9時〜)の平均6.7%だった。

 年間トータルで見ても、民放地上波の連続ドラマの平均視聴率第1位は「ドクターX〜」、第2位は「PRICELESS〜」で、第3位は「相棒Season10」(11年10月〜12年3月)の16.6%だった。

 また、NHK朝の連続テレビ小説(月〜土曜日午前8時〜)は「カーネーション」(尾野真千子/夏木マリ主演=11年10月〜12年3月)が平均19.1%、「梅ちゃん先生」(堀北真希主演=4月〜9月)は平均20.7%で、03年の「こころ」(中越典子主演)の21.3%以来、9年ぶりに平均視聴率20%を超えた。
(坂本太郎)

<2012年 民放地上波連続ドラマ平均視聴率ベスト10>
(1)「ドクターX〜外科医 大門未知子〜」テレビ朝日系列=米倉涼子主演 10月期 19.1%
(2)「PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜」フジテレビ系列=木村拓哉主演 10月期 17.7%
(3)「相棒Season10」テレビ朝日系列=水谷豊主演 11年10月〜12年3月 16.6%
(4)「鍵のかかった部屋」フジテレビ系列=大野智主演 4月期 16.0%
(5)「ラッキーセブン」フジテレビ系列=松本潤主演 1月期 15.6%
(5)「ATARU」TBS系列=中居正広主演 4月期 15.6%
(7)「ストロベリーナイト」フジテレビ系列=竹内結子主演 1月期 15.4%
(8)「GTO」フジテレビ系列=AKIRA主演 7月期 13.2%
(9)「37歳で医者になった僕〜研修医純情物語」フジテレビ系列=草なぎ剛主演 4月期 13.0%
(10)「三毛猫ホームズの推理」日本テレビ系列=相葉雅紀主演 4月期 12.8%

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