兵庫県警は6月20日、路上で通行中の女性に下半身を見せたり、女性の体を触ったりしたとして、県警機動隊の男性巡査部長(40)を、公然わいせつと県迷惑防止条例違反の疑いで書類送検し、停職3カ月の懲戒処分にした。巡査部長は同日付で依願退職した。
送検容疑は、2月3日午前7時20分頃、同県神戸市北区の路上で、歩いていた20代の女性の前にバイクで回り込んで止まり、またがったままズボンを下ろして下半身を露出した疑い。また、12年10月2日午前7時50分頃、同区の路上で、バイクですれ違う際、別の20代の女性の胸を触ったとしている。
巡査部長のイチモツを見せられた女性が、4月に犯人が乗っていたものと似たバイクを偶然発見。ナンバーを通報し、巡査部長の関与が浮上した。
県警によると、巡査部長は「日頃のイライラが募り、やってしまった」と容疑を認めた上で、11年以降、他にも計8件の露出行為や痴漢をしたと供述している。いずれも、同市須磨区の機動隊への出勤途中だった。
県警の吉塚潤一郎監察官室長は「言語道断の行為であり、被害者を始め、県民に深くお詫びする」とコメントしている。
すべてが、署に出勤する途中の犯行。警察官が露出や痴漢行為で、“スッキリ”して、勤務に就いていたとは、なんとも非常識な話だ。
(蔵元英二)