逮捕容疑は、今年4月下旬から5月12日までの間、東京都内や神奈川県内などで、覚せい剤を使用した疑い。
同課によると、5月12日午後5時20分頃、新宿区歌舞伎町2丁目の路上で、自動車警ら隊の隊員がパトロール中、巡査部長がパトカーを見て避けるようなそぶりをしたため、職務質問した。
言動などが不審だったため、新宿署に任意同行し、尿検査したところ、覚せい剤の陽性反応が出た。巡査部長は同日、非番で私服姿だった。
バッグからは覚せい剤使用のための器具が見つかっており、同課は常習的に使用していた可能性もあるとみて捜査している。
巡査部長は「覚せい剤を使っていません」と容疑を否認する一方で、「自分の尿から覚せい剤の反応が出たのであれば、逮捕されても仕方ない」などと供述しているという。
県警によると、巡査部長は04年2月に採用され、09年3月に巡査部長に昇任。今年3月、相模原署地域課地域企画係に配属されていた。
県警の小清水芳則・監察官室長は「警察官としてあるまじき行為であり、誠に遺憾であります。警視庁の捜査結果および調査結果を踏まえて、厳正に対処いたします」とコメントしている。
つい先日、福岡県春日市立大谷小学校の男性校長(57)が、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、逮捕されたばかり。犯罪に手を染めてはいけないはずの現職の学校長や、巡査部長が同法違反でお縄になるなど、あってはならないことだ。
(蔵元英二)