そんな中、菅直人総理大臣が野党時代にこのような発言をしていた事が明らかになった。
「昨日今日と愛媛、高知の台風被災地の視察。高知では堤防が波で破壊され、20トンを超えるコンクリートの塊が住宅に飛び込み、3名が亡くなった現場を見る。(中略)それに加えて新潟で地震。あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか」
以上の文言は、2004年10月23日付『菅直人公式サイト』の『今日の一言』に記載された、当時は野党議員であった菅総理の公式発言である。この日の午後5時56分、新潟県中越地方を震源として最大震度7の直下型地震が発生しており、死亡者68名、負傷者4,805名、倒壊家屋はおよそ1万6000棟を記録している。また、震災地域には柏崎刈羽原子力発電所も存在していたが、発電所への被害は無かった。
さすがにこの発言は不謹慎であるとの意見が寄せられたようで、菅総理自信も翌日の記事にて「台風の上陸が重なり、四国の被災地を視察して帰京した直後に地震のニュースがあり、これ以上災害が重ならないようにという気持ちで書いたもの。決して茶化したわけではないが、そのように感じられた方には謝りたい」と記している。
未だ被害の全容も見えず、復興への見通しも立たない現在。
かつて自分が前述のように発言した時と酷似した状況に立たされている菅総理であるが、過去の自分の発言を見直した時、何を思うのだろうか。
※菅直人公式サイトhttp://www.n-kan.jp/
(現在サイトは残っているが更新は停止中。『今日の一言』は首相官邸ブログ「先を見すえて」に移動している)
※注:記事画像は菅直人公式サイト 今日の一言 2004年10月23,24日付記事より。