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星野ジャパン 北京五輪出場に早くも暗雲

 北京オリンピックに行く、との意気込みとは裏腹に、星野ジャパンにほころびが出始めた。巨人・小笠原道大、高橋由といった看板選手が早々に脱落するなど、とても金メダルどころの話ではなくなってきているようだ…。
 「また、巨人か…」星野仙一監督の周囲が舌打ちしたものだ。巨人の主砲であり代表チームの軸でもある小笠原、高橋由の二人が「故障の治療に専念したいので」と辞退。攻撃陣の見通しが全くたたなくなった。
 「電話で連絡がありましたよ。申し訳ない、といってね。礼儀はわきまえていたけど…」
 星野監督はテレビでそう語った。
 ところが…。「あれは表面的なこと。懐の深いところを意識して見せたが、間違いなくはらわたが煮えくり返っていたはずですよ。だって予選が間もなくだっていう時期に来ていたし、戦力的にも影響が大きいし」と星野サイドは顔をしかめたものだ。

 こうなるとチームのモチベーションが下がる。「アジアシリーズの予選で中日が韓国に負けた。あれは力負けだった。決勝で再び対戦し、かろうじて落合・中日が勝って優勝したが、星野ジャパンは韓国チームの力量を再認識させられ警戒している。その上、主軸に期待していた小笠原と高橋由の脱落で戦力ダウン。五輪予選で勝てないのではないか、との不安がチーム全体に広がっている」(ベテラン記者)
 星野監督がテレビに出演したときのことである。応援団のタレントから「1番西岡(ロッテ)2番川崎(ソフトバンク)3番青木(ヤクルト)4番村田(横浜)…」と書いたパネルを出した。それを見て星野監督は「それも考えている」と応じた。
 しかし大物評論家が言う。「国際試合で3番青木かね。確かにヒットはちょこちょこと打つけど迫力は全くない。相手に舐められますよ。それに野球王国日本の恥ですよ」と。
 盛り上がりがなくなったのは事実で、それはプロ野球全体に広がっている。さらにこんな“怖い話”が…。
 「たとえ予選に勝ってオリンピックに出場を決めたとしてもシーズン真っ只中、各球団がレギュラー選手を出すかどうか疑問だ。星野が恐れているのはその一点に尽きる。もしファームの選手しか出てこなかったら大恥をかくことになる」(ベテラン記者)
 五輪は来年8月。プロ野球のペナントレースは真夏の大事な時期で優勝に大きく影響する。そんなときに球団がレギュラー選手を星野ジャパンのために派遣するかどうか。
 事情通が解説する。
 「星野は監督を引き受けたとき、レギュラー派遣の約束を取り損ねた。監督要請に有頂天になって最も肝心なことを忘れてしまった。ボーンヘッドですよ。慌ててキャンプを回って各球団に協力の“お願い行脚”をした。しかしどのチームも生返事。金メダルよりリーグ優勝の方が大事なのは当たり前ですよ」
 さらに「田淵幸一、山本浩の“お友達内閣”に協力する気なんか各球団にないよ、ばかばかしくって」との指摘は依然根強く残っている。まして五輪での野球は北京が最後。そんな先のない大会に協力する意味がない、というのが12球団の共通意識で、しかも“派遣選手”にケガでもされたら大変な影響が出る。
 「星野監督はマスコミに出てPRに必死だが、球団はどこも冷たいよ」と球界幹部は漏らす。五輪の予選は12月に台湾で始まるが、前途は明るいとは言えない。

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