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「どうなるかわからない」棚橋弘至とオカダ・カズチカ、オカダ凱旋後“初の”握手!

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棚橋弘至(左)とオカダ・カズチカ

新日本プロレス
『Road to POWER STRUGGLE 〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』
▽27日 東京・後楽園ホール 観衆 1,740人(札止め)

 オカダ・カズチカを裏切り、CHAOSからバレットクラブに移籍してから、暴挙が止まらないジェイ・ホワイトと邪道&外道。この日も試合後に、ヘビー級のメンバー総出で、試合後のオカダをリンチ。後楽園が悲鳴とブーイングに包まれる中、さっそうと現れたのは棚橋弘至だった。棚橋は8日の試合後、オカダに救出され、17日に「借りは残したくないから」という理由で、オカダを救出している。

 しかも今回は倒れているオカダに「オカダ!」と声をかけると、2人でタマ・トンガをロープに振ってバックエルボーで蹴散らした。続いてジェイもロープに振るが、場外に退散。2人に罵声を浴びせながら、控室に戻っていった。リングに残された2人。そのまま帰ろうとした棚橋だが足を止め、オカダも棚橋の方へ歩み寄った。棚橋が振り返ると場内は“あり得なかった光景”に大爆発した。

 それもそのはずだ。2012年にオカダが凱旋帰国をしたと同時にCHAOSに入ったため、2人は常に対峙してきた。もっとさかのぼれば“岡田かずちか”のリングネームで、棚橋と壮行試合を行った試合後も握手は拒否している。

 棚橋は人差し指と人差し指を交差させながら何やら話し、手を差し伸べると、オカダもニヤリと笑みを浮かべながら同じ仕草を見せて、ガッチリ握手を交わした。棚橋と中邑真輔がユニットの枠を超えて握手を交わしたことはあった。ただ、オカダが現在のキャラクターになってからは、お互いにライバルとみなし、握手することはなかった。まさに歴史的な握手だった。

 先に控室に戻った棚橋は「自分でもどうなるかわからない。プロレスは裏切りだけじゃないから」と言葉少なめにコメント。続いて現れたオカダは「棚橋さんに初めて友達ができたんじゃないですか」と冗談を放つ。棚橋の「レスラーに友達はいらない」という言葉を引き合いに出したのだろう。「友達として『ありがとう』って言ってやるよ。でも今の俺はかわいい後輩(ジェイ)をかわいがらなきゃいけない。棚橋さんもケニーとやるんでしょ」と話す。「これでタッグを組むわけじゃない」と2人のタッグ結成は否定しつつも「何が起こるかわからないよプロレスは」と含みを残して控室に入っていった。

 オカダは翌28日に行われたビッグパレットふくしま大会でも「俺のパートナーはYOSHI-HASHIさんだけだ」とコメントしている。アクシデントで頭部を負傷して欠場中のYOSHI-HASHIは先シリーズ、オカダとたびたび仲間割れを起こし、「俺のところに来いよ」と呼びかけられていた棚橋に急接近していただけに、この3人は今後どのような人間模様を展開していくのか興味深い。また、さらにこの流れに合流する選手が出て来るのか?新日本では長い間なかった、超党派的な動きが見られるかもしれない。

 11.3大阪大会で何らかの動きがあるのか注目される。

取材・文 / どら増田
写真 / ©︎新日本プロレスリング

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